苦しむ巨人の開幕投手・ビーディ 阿波野投手チーフコーチ「一番の課題はそこですね」

[ 2023年5月1日 07:30 ]

巨人・ビーディ
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 巨人の開幕投手を務めた新外国人のビーディが、5試合に登板し0勝4敗、防御率5・47と苦しんでいる。

 開幕投手が5試合に登板した時点で未勝利な上に4敗を喫するのは球団ワースト記録。4月30日の広島戦で3回2/3を8安打5失点でKOされた右腕に、原監督は「本来の投球がなかなかできていない。あれだけ真芯でパーン、パーンというのは少し時間を与えるべきかなと思いますね」と2軍での再調整を示唆した。

 150キロを超える直球、ツーシームに、落差の大きなカーブ、カットボール、チェンジアップと多彩な球種を持つ。ボール自体はどの球種も一級品のように見える。だが、日本の打者にはタイミングが合いやすいのか、打ち込まれるケースが目立つ。24回2/3を投げ34安打を許している。

 特に、立ち上がりに不安を抱える。5試合に登板し、初回の失点が4度。チームに流れを呼び込む投球ができていない。阿波野投手チーフコーチは「日米の違いというものも感じてくると思う。左打者のコンタクト能力というのは、特に逆らわずに、センターからレフト方向という技術に苦しめられている部分はあるので、ここはなかなか、解消しないと結果につながってこない。一番の課題はそこですね」と指摘する。

 メジャー通算58試合に登板し7勝を挙げた右腕。日本野球に順応するためには、工夫が必要だ。組み立てを変えるのか、フォームの微調整か、トレーニングを見直すのか。シーズンは長い。元メジャーリーガーがどのように立て直すのか、注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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2023年5月1日のニュース