ソフトバンク・風間球打 成長見えた「謙虚」と「自己分析」

[ 2023年2月16日 21:42 ]

6球種をブルペンで投げ込んだ風間(撮影・柳内 遼平)
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 ソフトバンクの2年目右腕・風間球打投手(19)が宮崎キャンプの第4クール初日の16日、B組の練習でブルペン入りし、75球を投げ込んだ。

 直球、スライダー、カットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップと多彩な球種を試し「フォークがよかったです。真っすぐはまだ勢いが足りないので、今はとりあえず思い切って投げることを頭に入れてやっています。今日は変化球がよかったので、実戦でもっと腕が振れるといいと思います」と振り返った。

 ノースアジア大明桜(秋田)では3年夏に初の甲子園出場を果たし、21年ドラフトでソフトバンクから1位指名を受けた期待の最速157キロ右腕。ルーキーだった昨年のキャンプでは福岡・筑後に残留。2年目で初体験の南国・宮崎キャンプに「暖かいしやりやすい」と声を弾ませた。

 この日はセットポジションからノーワインドアップに修正し、切れのあるボールを連発。セットポジションで登板した14日のシート打撃では制球に苦しみ「セットだと体が固まって腕が振れていなかった」と自己分析。甲子園のマウンド、そして昨年、豪州で経験したウインターリーグで好感触だったノーワインドアップに戻した。理想のボールを追求する「トライアンドエラー」に迷いはない。

 ブルペン投球ではスライダーや落差の大きなフォークを低めに集め、田之上2軍コーチやブルペン捕手からは「ナイスボール!」の声も。だが、本人は「多分、アレです。褒めて伸ばすっていう技です」と謙虚に受け止めた。今キャンプでは早くも149キロを計測し、変化球の感触も良好だ。昨年は故障の影響もあり、2軍戦の登板がなかった大器は「2軍に残ってしっかり1年間投げたい」とまずは土台をしっかり固める考えを示した。

 成長を感じさせる「謙虚」と「自己分析」。大成を目指す風間の目の色が変わってきた。(柳内 遼平)


 ◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身の19歳。小1から野球を始め、塩山中では笛吹ボーイズでプレー。ノースアジア大明桜(秋田)では1年春からベンチ入り。3年夏には甲子園に初出場し、2回戦で明徳義塾(高知)に敗れるも152キロを計測。愛称は「Qちゃん」。名前に全員「球」が入る4兄弟の三男。1メートル84、83キロ。右投げ左打ち。

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