阪神・湯浅 ピンチ招くも WBCへ変化球の試投優先「クイックも含めしっかり投げることができた」

[ 2023年2月16日 06:00 ]

練習試合   阪神16-1楽天 ( 2023年2月15日    沖縄・金武 )

<楽・神>1回無失点投球に笑顔の湯浅(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 楽天戦に特例でWBC使用球を使った阪神・湯浅が、実戦感触を確かめた。4回から2番手で登板。1回無失点ながら2死一、二塁を招いたが、その裏には明確な意図があった。

 「クイックも含めて打者に対してしっかり投げることができた。反省点もあるけど、いろいろ経験できたのは良かった」

 わずか3球で2死を取ったことで、フォーク、横回転のスライダーを試すことを優先した。そこから四球と安打を打たれたが、それも想定内。収穫のあるマウンドとなった。

 WBC球の感覚を高めるための2週間のキャンプだった。イメージ通りに球が走らずに試行錯誤。9日のシート登板でも打者4人に3安打を許した。キャンプ宿舎でも球を握り続けたのも、少しでも指と手になじませるため。「まだ抜けるボールはあるけど、全体的に感覚良く投げられているのは増えている。それはいいこと」と進歩を強調した。

 これでひと区切り。宜野座を離れ、17日からの侍ジャパン合宿に向かう。継続して課題に取り組み、メンバーから刺激を受けながら、さらに大きく成長することが湯浅の誓い。WBC球についても「メジャーの方にどういう対応をしているか聞きたい」とダルビッシュらからも助言を受けるプランだ。

 「充実したキャンプだった。WBCの雰囲気にのまれることなく、自分の投球をして、世界一を獲って帰ってきます」。虎の守護神が世界に挑戦する。(鈴木 光)

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月16日のニュース