【プロ野球キャンプの記者仕事 16日目】現地休暇の使い方 穴場でバッタリ

[ 2023年2月16日 08:00 ]

東シナ海と沖縄の夕日
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 【プロ野球キャンプの記者仕事 16日目】キャンプは取材陣も長丁場。かつては1カ月無休なんていう時代もあったが、今は働き方改革。途中で法定休日をもらえる。

 休みの取り方はそれぞれ。家族を東京や大阪に残している記者は連休を取って戻ったりするが、現地休暇も多い。

 宮崎なら神社巡り、沖縄なら「美ら海」を堪能するが、毎年となるとどこに行こうかと迷う。繁華街をぶらぶらして、せっかくの休みなのに仕事仲間と顔を合わせたくもない。

 沖縄本島最西端の残波岬は穴場だ。どの球団キャンプ地からも遠く、周囲には他の観光地もない。高さ30メートルの崖の上からのんびりと眺める東シナ海は格別だ。

 その年はクジラが現れていた。いつもより人は多いが、それでも2月の観光地は人もまばら。ゆっくり青い海の遠くで潮を吹く雄大な生物を眺めていると、取材の疲れも吹き飛ぶ。

 クジラを大きな望遠レンズで追っているカメラマンがいた。ただクジラが海面から姿を現すのを待っている様子だ。機材を見ればアマチュアではなさそうだ。海洋写真家か。日々のせわしない取材に追われる身にはうらやましかった。いい仕事だなあ、と羨望の目で見ていた。ふと振り向いたカメラマンと目が合った。同じく休日を使ってやってきた会社の同僚だった。(K)

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2023年2月16日のニュース