広島・新井監督 タフな新戦力出てコイ! いざ沖縄へ、サバイバル本格化「もう一段階上がった競争を」

[ 2023年2月16日 07:00 ]

肩を組み、円陣で日南キャンプを打ち上げた新井監督(左から4人目)ら(撮影・平嶋 理子)
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 広島は15日、宮崎・日南での1次キャンプを打ち上げ、あす17日からの2次キャンプに備えてチャーター機で沖縄入りした。新井貴浩新監督(46)は15日間を「充実していた。100点」と総括。沖縄では対外試合5試合が組まれ、1軍生き残りを懸けた争いが本格化する。指揮官は戦力を見極めるにあたり「精神的にタフな選手」の台頭を求めた。 

 積極的に声を掛け、精力的に動き回った15日間だった。指揮官として初めて臨んだ春季キャンプ。選手の動きを注視しながら個々に助言を送り、2日連続で自らノックを打ったこともあった。新井監督の表情には充実感がにじんでいた。

 「充実していましたね。あっという間でした。若手もベテラン選手もすごくいい動き。100点に決まっているじゃないですか」

 チーム力の底上げを図る春。常々「全員が戦力」と話す通り、期間中は2軍始動の選手を複数回にわたって1軍に呼び、自身も2軍の東光寺球場へ2度足を運んだ。中でも2次キャンプの1、2軍振り分けを決めた14日の行動が新井監督らしい。

 「競争はこれからも続くので、直接伝えたかった。俺は見ているぞ…と。1軍にいようが2軍にいようが、みんなを見ているからな…と伝えました」

 首脳陣や1軍メンバーは15日のうちにチャーター機で沖縄入り。17日からは沖縄市のコザしんきんスタジアムで2次キャンプが始まる。19日に予定されるDeNAとの練習試合を皮切りに、対外試合は5試合。サバイバルは本番を迎える。

 「対外試合を含め、より実戦的なメニューが増えると思う。そこでもう一段階上がった競争を見たいな…と。楽しみにしています」

 開幕に向けての戦力見極め。1軍生き残りはもちろん、勝ちパターンの人選から先発ローテーション、打順などテストは続く。新井監督は「技術的にどうアジャスト、対応するか」を絞り込む際のポイントに挙げ、以下の言葉に力を込めた。

 「いつも言っているように、うまくいかない時の方がはるかに多い。その次の登板や次の打席にどんなマインドで臨んでいくのか。どんなタフさを見せてくれるのか。精神的な面も併せて見たい。最後は自分自身だから」

 求められるのは逆境にくじけず奮い立つ、タフで闘争心あふれる新戦力の台頭。入れ替えについては「2軍の推薦があればもちろんやる」とし、随時実施する意向を示した。激化する競争。「技」と「心」を見る指揮官の視線も厳しさを増す。

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2023年2月16日のニュース