阪神・高山 復調2安打で右翼争い猛アピール 岡田監督の直接指導から「結構いい感覚になってる」

[ 2023年2月16日 07:00 ]

練習試合   阪神16-1楽天 ( 2023年2月15日    沖縄・金武 )

<楽・神>7回、島田の犠飛で生還した高山はナインと笑顔でタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 悩める男が息を吹き返した。7番・左翼で出場した阪神・高山が2安打でアピール。キャンプインから不振に苦しんでいた背番号9が、右翼争いで再び存在感を示す快音を奏でた。

 「結果が出たのは凄く良かったと思います。自分のポイントで積極的に打っていくということができたので良かった」

 3回先頭で楽天・小峯の投じた3球目の直球を仕留め、右翼フェンス直撃の二塁打を放った。「紅白戦とかで詰まることが多かったので。強引に行かず、結果的に向こう(右翼)に飛びましたけど、一本打てたなという感じです」。5得点した初回は2死で一ゴロに倒れるなど活発な打線の蚊帳の外に置かれたが、意地を見せた。

 10日に岡田監督が特打で直接指導。正座してノートにチェックポイントを記すなど、苦悩する姿を見かねた指揮官の助け舟でもあった。「岡田監督にアドバイスをいただいて昨日、結構いい感覚になってるというのはあった」。7回の第4打席も中前打でマルチ安打を記録した姿に、岡田監督も「練習でもええ感じで打ってるのが、ゲームで結果が出たらだいぶ気持ち違うと思う」と復調に目を細めた。

 当初は11、12日の1、2軍の合同紅白戦を経て入れ替えを行う方針だったが、これを岡田監督が変更。サバイバルは、この日と16日の2軍・中日戦でふるいにかける“延長戦”に入った。降格の危機から脱し井上、森下、島田、板山らとの右翼争いでも力を誇示。「自分の足元を見つめながら、貪欲に結果を求めていけば」。勝負はこれからだ。(遠藤 礼)

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2023年2月16日のニュース