有藤通世氏 ロッテ・朗希の投球に安心 一球の隙も見せず手応え

[ 2023年2月16日 05:25 ]

練習試合   ロッテ6-4ヤクルト ( 2023年2月15日    糸満 )

<ロ・ヤ>MLB球でフォークを投げる佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 【CHECK!有藤通世】「戦闘モード」の佐々木朗と「調整モード」の村上。2回の侍対決では、その差が鮮明に出たと思う。

 佐々木朗はWBCに向けて既に完全な戦闘モードに入り、初回から「一球の隙も見せない」という投球スタイルだった。村上にはカウントを取るフォークと空振りを取るフォークで追い込み、最後は160キロの直球。日本一の打者に対して強気に内角に投げ込み、どう反応するかを見たかったはず。大いに手応えを得た一球だった。

 フォークで追い込まれた村上は、最後も変化球が頭にあっただろう。直球に完全に振り遅れたが、WBCへ向けてまだ調整モードに見えた。その段階で切れ味満点だった令和の怪物を打つのは至難の業だ。佐々木朗にしてみれば、WBCで外国人選手を相手に変化球で追い込み、直球で仕留める配球も思い描くことができる。

 昨季に比べても直球、フォーク、スライダーとどの球種でもフォームが安定し、バランスが一切崩れない。WBCはもちろん、シーズンでもどれだけ勝ち星を伸ばすのか。大いに期待を持たせてくれる29球だった。

続きを表示

2023年2月16日のニュース