「ROCK THE BABY」赤ちゃんを揺らして投げる ガルシアの独特のワインドアップが禁止に

[ 2023年2月16日 10:21 ]

アストロズのルイス・ガルシア投手
Photo By 共同

 アストロズのルイス・ガルシア投手(26)のユニークなワインドアップ「ROCK THE BABY(抱っこした赤ちゃんを揺らしてから投げる)」が、23年シーズンから見られなくなる。大リーグ公式サイトが15日(日本時間16日)に報じた。

 大リーグからは12月に通達があった。ガルシアのワインドアップはボールを持ったグラブを赤ちゃんをあやすように両腕で横に揺らした後、自由な足(左足)を前に後にとステップを踏みつつグラブを上下に。そこから左足を高く上げ、前に踏み出してしていく。23年、ピッチクロック導入に際しての新ルールでは、タイマーを止めるために、投手はいつからが投球の始動かはっきりさせないといけないが、ガルシアの場合は不明瞭。加えて、自由な足を一歩後ろに引くか、横に動かしてから投げるのは良いが、複数のステップはご法度となった。ベネズエラ出身のガルシアが数年前にこのワインドアップを編み出したのはフォームを安定させるための工夫だった。20年にメジャー昇格。昨季は28試合に先発し15勝8敗、防御率3・72だった。

 ア軍のジョシュ・ミラー投手コーチは「ユニークな投球フォームも成功の要因だった。昨季は左足を上げるタイミングを変えることで、打者がタイミングを取りにくくしていた。ルイスには別の投げ方を練習しないといけないと伝えた。フォームを大きく変えるのは時間がかかるもの」と説明している。ガルシアのユニークなワインドアップは野球ファンの間で評判になり、地元ヒューストンでは「ROCK THE BABY」のTシャツが作られた。11月の優勝パレードの時、ミラーコーチはガルシアと同じトラックに乗っていたが、ファンたちが本人だとわかると、ユニークな投球フォームを真似て楽しんでいたという。「彼のトレードマークで、ファンも大好きだった。私の意見だが、これが見られなくなるのはひどいことだと思う」と私見を述べている。

続きを表示

2023年2月16日のニュース