オリ・山崎颯　野茂フォーク伝授され「一言でこんなに変わるんかーって感じです。初めて聞いた教え」

野茂英雄氏（中央）にフォークボールを伝授される山崎颯（左）
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　日米通算201勝の野茂英雄氏（54）が15日、オリックスの宮崎キャンプを2日続けて訪問し、ブルペンで代名詞のフォークボールを伝授した。中嶋監督が若い投手たちに「レジェンドがいるぞ」と、同い年で親交のある野茂氏と引き合わせ、身ぶり手ぶりの指導が始まった。

　特に山崎颯はあまりの落差を体感して、捕手をもう一度座らせて追加の投球練習。今キャンプはフォークの精度向上が課題の一つだったものの苦慮していた。

　「これだけ練習してきたのにダメで、あの一言でこんなに変わるんかーって感じです。初めて聞いた教えです。きょうブルペンに入ってて良かったです」

　野茂氏の教えは人さし指と親指の力の入れ方、リリースの瞬間の手首の角度だったもよう。18日からの第4クール中にはライブBP登板が予定されているが「真っすぐとカーブがテーマなのですが、フォークも投げたいですね。早く試したいです」と意欲的だ。3年目でブレークの期待がかかる20年のドラフト1位右腕・山下も「リリースの感覚が違うんです。ぼやけていたものが、はっきり落ちるという感覚です」と目を丸くしていた。

　野茂氏は「僕はいいです」と多くを語らなかったが、日本一チームにトルネードのような衝撃を残していった。