森友哉FA宣言にオリ・福良GM「興味あります」 4年総額15億円規模の大型条件で争奪戦譲らない

[ 2022年11月2日 05:00 ]

西武・森友哉
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 西武は1日、森友哉捕手(27)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使したと発表した。これを受け、オリックス・福良淳一ゼネラルマネジャー(62=GM)は大阪市内で取材に応じ、「興味がある」と明言した。19年に打率・329で首位打者に輝いた強打の捕手は、残留を含め複数球団による争奪戦となることが必至で、オリックスは4年総額15億円規模の大型条件を準備したもよう。10日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、11日から他球団との交渉が可能になる。

 オリックスが速攻ラブコールだ。この日、西武・森が国内FA権行使を正式表明。それを受けて、福良GMは「興味はあります。興味を持って調査を続けます」と争奪戦に参戦する意思を明言した。

 「魅力は打つ方も、守る方も両方ですね。今年も、けっこうやられましたしね。捕手としても成長している」

 今季の対戦成績は打率・250ながら、球団別で最多の3本塁打を許した。チームが西武に11勝14敗とカード負け越しを食らったのは、攻守において森の存在感が大きかったためだ。

 来季へ向け、得点力アップが最重要課題となる。今季は杉本やT―岡田らが打撃不振に陥り、外国人野手も日本シリーズで1打席も起用されなかったように、機能せず。長打が期待できる打者は吉田正ただ一人で、その前後を固定できずに苦しんだ。その吉田正も今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する可能性がある。19年の首位打者で、通算102本塁打の森は、まさに補強ポイントに合致する。

 西武への残留を含めて争奪戦も覚悟しているが、球団は4年総額15億円規模の条件を用意するなど、獲得に本腰を入れる。もしも、いの一番に交渉のテーブルにつくのが誠意となるなら、11日の交渉解禁日に速攻アタックする準備もしている。森を獲得できればリーグ3連覇、そして2年連続日本一にグッと近づくのは間違いない。

 森だけではない。今オフのオリックスは、補強に積極姿勢。福良GMは「その他の選手は(宣言するか)見ながらというところじゃないですか。検討しながらですね」と言葉を続けた。こちらも国内FA権の行使が濃厚となっている日本ハム・近藤健介外野手(29)らの動向も、注視していく構えだ。

 ◇森 友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日生まれ、大阪府出身の27歳。大阪桐蔭では2年時に1学年先輩の藤浪(現阪神)とバッテリーを組み、春夏連覇を達成するなど4季連続甲子園出場。13年ドラフト1位で西武入団。1年目の14年に高卒新人では46年ぶり3人目の3戦連続アーチ。15年は主にDHで自己最多の138試合出場。19年は打率.329、23本塁打、105打点でMVPと首位打者。18、19、21年はベストナイン。通算成績は926試合、打率.289、102本塁打、449打点。1メートル70、85キロ。右投げ左打ち。

 ▽オリックスのFA戦線 今オフ、オリックスがFA宣言した選手を獲得すれば、17年の増井(日)以来5年ぶり。近年では16年陽岱鋼(日→巨)、18年浅村(西→楽)の獲得に乗り出したが敗退した。19、20年は参戦せず。21年は又吉(中→ソ)を調査も見送っている。一方で近年のFA流出は16年糸井(→神)、17年平野(→ダイヤモンドバックス)、西(→神)。宣言残留は14年の金子が最後。

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