【阪神・岡田監督一問一答】遊撃特訓中の小幡に「それだけ期待しているということよ」

[ 2022年11月2日 17:52 ]

阪神・岡田監督(左)の指導のもとノックを受ける小幡(撮影・大森 寛明)
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 阪神の岡田新監督が2日、高知県安芸市での秋季キャンプ初日を終えて、1日を振り返った。遊撃の特訓を指示している小幡には、自ら指導に乗り出す場面があった。就任後から名前を挙げる若手のホープについて、「それだけ期待してるというかね、そういうことよ」と改めて語った。

 報道陣との主なやりとりは以下の通り。

 ―3年ぶりのキャンプで、地元も待ち望んでいたように見えた。
 「いやいや、まあ、そうね、3年ぶりって言っても、俺は15年ぶりやから。ここの安芸の市長が言っていたけど、ここからスタートを切れるのは、年配というか上のものは、ほとんどこの安芸がメーンだったから、そういう意味でシーズンのスタートを安芸で切れたのは、良かったと思うけどね。おーん」

 ―久々に安芸キャンプに来た感想は?
 「甲子園で1週間、秋季練習をやったけど、やっぱり甲子園は試合会場というかね、甲子園で練習というのはピンと来ないんで。安芸に来ると、やっぱりキャンプという雰囲気もあるし。ちょっと違いますよね。こっちの方が練習しやすい。甲子園練習しづらいね、試合するところやから」

 ―初日の感想は?
 「フェニックス組は今日から合流して、おととい(10月31日)までゲームをやっていたから、体はできていて動けると思っていたけど、今日、野手もピッチャーもちょっと見て、まあ、どうだろ、元気にね、思っていた以上に動けているというかね、そういうふうな感じも受けたし。(キャンプ期間の)3週間の毎日の積み重ねだと思うので、おいおいやっていこうと思います」

 ―今日の練習は重点的にどこを見たか?
 「午前中、守備とかシートノックとか連携をやったけど、ポジションを別にして、まずは基本というか。外野手もまずカットマンに投げろとかね。この期間はそういうプレーの積み重ねだから。どこのポジションが適応しているとかはね、この3週間が終わる頃には、適応したポジションも探さないといけないと思うし。ま、打つ方は、急に良くならないから。でも、今日、フェニックス組を見たけど、思ったよりも、ちょっと(バッティングが)変わっている選手もいたね。良くなっていたよ。フェニックスから帰って来た選手ね」

 ―守備に重きを置く秋季キャンプになるか?
 「二遊間のポジションが一番、決まらない場所なんで。来年(春季キャンプ)は、(1軍も2軍も)両方とも沖縄へ行けるのだけど、やっぱり振り分けをしないといけないので。一番迷うのは二遊間の人選かな。おーん。そのへんは、この3週間で見極めようと思うけどね」

 ―身ぶり手ぶりで守備を指導。
 「甲子園でやった時もそうだけど、全体的に捕る位置がね、みんな共通するんだけど。打つ方もポイントが近いとか、直さないといけない部分があるけど、守備にしても捕るポイントが近いよね、みんな。連動してるんか、感覚がみんなそういうふうになってるかも分からない。差し込まれるのが多い。バッティングでも差し込まれて、守備でも差し込まれてるもんな」

 ―高寺、小幡、熊谷に直接指導をした。
 「最初に、そのへんをパッと見た時にね、グラブが体の下ぐらいで捕ってるから。人工芝ならあれで対応できるかも分からないけど、やっぱ甲子園の土のグラウンドではアレじゃ対応できないから。おーん。微妙なバウンドの変化があるんで、土のグラウンドは。やっぱり、もう少し前で捕れって。言えばできるやんいう感じやね。何でやらなかったんやろと思うけど、言ったらできるという感じやね、今日見てた感じではね」

 ―フェニックスでは小幡にショートを守らせていた。小幡の良さは。
 「一番最初に、小幡にショートを守らせろって言ってたんだけど、それだけ期待してるというかね、うん、そういうことよ、それは」

 ―どういった期待。
 「守り、守り、それは。打つ方はそんなに期待してない」

 ―肩の良さが武器か。
 「肩がいいとか、全体的にね。やっぱり、ショートは一番難しいポジションと思うし、肩の強さね、内野でも一番いるポジションなんで、その辺の適性やね、やっぱりね。まあ肩の強さによって、守る守備位置も全然違ってくるしね。そうしたらピッチャーも、ヒットを打たれるところをね、守りの深さで一つアウトにできることも出てくると思うし。守り重視で、その意味でショート、小幡に関してはショートやらせろと言ったんだけどね」

 ―朝一で高山が特打していた。ベテランのそういう姿勢はどう捉えているか。
 「高山なんかベテランじゃないよ(笑)ベテランいないわ、今。高山にもしても、本人がふがいないシーズンを送っているから、そういう意味でも最後のシーズンというかね、そのぐらいの気持ちで来シーズンはやると思うし、当然やらないといけないと思うし、そういう気持ちで蘇ってくれれば、当然1軍の戦力としてずっと1年間戦力になると思うので。本人が一番そういう気持ちでね、期するものはあると思いますよ」

 ―大山への打撃指導は?
 「いやいや、真っすぐを打ってるポイントと、真ん中でカーブマシンを打ってるポイントがあまりにも違いすぎるから、どっちがいい打球がいってるかいうことやね。カーブマシン打ってる方がものすごいいい打球がいってるのに。真っすぐだったら差し込まれてラインドライブみたいな打球が多いから。で、ティーの時もね、置きティーにしても、打つところ決まってるわけじゃない、置くわけだから。でもあの位置じゃ打てない、おーん。もうちょっと前でね、最後前で打ってたけど、前で打ってる方が7、8キロスイングスピードが違うんよね。水口(打撃コーチ)が測っていたけど。普通にスイングさしたら131キロくらいで、木浪と一緒くらいやったけど。ポイント前にして振ったら139キロくらいになるんよね。だからそういうことよ。一番強いスイングができるところで打たんとね。ちょっとそういうところの確認というかね、まあ急には直らないから、それを徐々にやっていけば、自分の打つポイントも分かってくるんじゃないかな」

 ―秋季キャンプを全体的にどういったものにしたいか?
 「テーマは、みんながうまくなってくれるだけや。俺は何もテーマないで。まあ、みんなの成長をね、選手がうまくなるのを、そういう姿を1人でも多く見られることが一番のテーマかな。3週間あれば、今日の感じのスイングスピードとか、そういうのと、3週間目のそういう姿と、非常に楽しみにしてるけどね、みんなの姿がね」

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