ヤクルト・内山壮 星稜高時代、全身けいれんでもヒット放つ 元監督の恩師・林和成氏が素顔を語る

[ 2022年10月24日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第2戦   ヤクルト3―3オリックス ( 2022年10月23日    神宮 )

19年、準々決勝の仙台育成戦で左越えソロを放つ内山

 星稜元監督で内山壮の恩師である林和成氏(47)が、大舞台で同点3ランを放った教え子の活躍を喜んだ。近くで見ていたからこそ知る20歳の素顔とは――。

 試合はテレビで見ていました。あそこで打つとは…。びっくりしました。内山は高校に入ったときから空振りをしない子でした。選球眼も良かったので好不調の波がなかった。体は大きくないけど、小さい頃からお父さんの影響で空手をやっていた。それで体の使い方がうまかったから打球もよく飛びました。

 彼が高校3年生の時、コロナで2カ月くらいチーム練習がストップしました。彼はプロに行きたいと言っていたけど“大学に行け”と勧めていたんです。でも練習が再開した6月に、内山の動きを見て驚きました。他の選手もしっかり自主練習をしていたけど、内山だけは別格だった。特にスローイングが良くなっていました。練習後のミーティングで全員の前で“お前はプロに行け”と言いました。

 1年夏の甲子園は3番で使いました。足がつって、全身けいれんを起こしていたのにヒットを打ったことがあった。凄いやつだなと思いました。今でもたまにLINEしたりはします。今年の夏に神宮で試合も見ました。1軍でプレーしているのは凄いなと改めて思いますね。(星稜元監督)

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2022年10月24日のニュース