ラオウことオリ・杉本 104キロ巨体揺るがし執念のボテボテ適時打「どんな形でも」

[ 2022年10月24日 05:00 ]

SMBC日本シリーズ2022第2戦   オリックス3-3ヤクルト ( 2022年10月23日    神宮 )

<ヤ・オ>5回、杉本は適時内野安打を放つ(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 1メートル90、104キロの巨体が神宮を揺るがした。オリックスのラオウこと杉本が勝利のために全力で走った。吉田正の連続申告敬遠などで迎えた5回2死一、三塁。大西の外角低めの変化球を引っかけた。三塁前への当たり損ねのゴロでも最後まで諦めない。内野安打で3点目をもぎ取った。

 「(山崎)福也が頑張ってくれていたので、どんな形でも追加点になってくれてよかったです」

 意地があった。第1戦は7回2死一塁、9回1死一、二塁で中村の内角中心の配球に連続三振。攻撃のつながりを切られた。先制した3回も2死二、三塁でヤクルトは吉田正を申告敬遠し満塁策を取られ、三ゴロに封じられた。同じことを繰り返していては、相手の思うツボ。パ王者の執念を発揮した。

 6戦を戦った昨年のシリーズでは24打数7安打で打率・292。3戦目に小川から同点2ラン、5戦目には原から同点適時打で優秀選手賞を獲得した。青学大時代にプレーした神宮は遅咲きの7年目大砲にとって今回が初参戦。「今年こそ勝って賞をもらえるようにしたい」と誓った日本一への貢献を体で示した。吉田正は2試合通じて5四球。京セラドームでも5番のバットが浮沈の鍵を握る。

続きを表示

2022年10月24日のニュース