落合博満氏が語る短期決戦の戦い方 “負け”は計算できない「日本Sで勝つのはシーズンで勝つより難しい」

[ 2022年10月24日 17:35 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が23日、NHK「サンデースポーツ」(後9・50)に出演。短期決戦の戦い方について語った。

 落合氏は中日監督時代、チームを5度の日本シリーズ出場に導き、07年には日本ハムを4勝1敗で下して日本一に輝いた。その経験から、レギュラーシーズンと日本シリーズを比較して「日本シリーズで勝つのはシーズンで勝つより難しい」とし、「それだけ短期決戦の戦い方はつかみどころがありません」と話した。

 ソフトバンクと対戦した11年の日本シリーズでは、第1、2戦でともに延長にもつれこんだ接戦を制して2連勝したが、そこから3連敗。第6戦は勝ってタイに持ち込むも、最終戦は0―3で敗れて日本一を逃した。落合氏は「どうやって勝てばいいのか考えるけど、普段通りの野球をやろうと思いながら、シーズン戦ったメンバーでこのまま押し切ったほうがいいんだろうということで」と当時を思い起こし、「ラッキーボーイ的な選手がなかなか出てこなかった」と振り返った。

 落合氏は以前の同番組で、シーズンの優勝争いについて「追われる側(首位チーム)の方が楽ですよ。負けを計算できますから。必ず自分のところも何敗かする、でも相手も何敗かする、という計算のもとで、野球を組み立てることができる」と語り、“負け”を計算しつつの戦いであると説明していた。

 しかし日本シリーズでは「その日その日の戦い方。2つ負けても3つめ勝てばいいという計算は立てません」ときっぱり。「その日の試合でどうやって勝つかだけ考えて、結果論、勝った負けたで即切り替えて次の試合に臨んでいくのが大事」とし、「立て直しききませんから。7戦しかないので」と短期決戦の難しさを語った。

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2022年10月24日のニュース