ダルビッシュ 7回途中4安打2失点粘投で勝利投手の権利 負ければ敗退…雨中の粘投

[ 2022年10月24日 06:13 ]

ナ・リーグ   パドレスーフィリーズ ( 2022年10月23日    フィラデルフィア )

フィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦のマウンドに上がったダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が23日(日本時間24日)、フィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦に先発登板し、7回途中4安打2失点。勝利投手の権利を持って降板した。

 敗れれば1年が終わる運命のマウンド。強打のフィリーズ打線を相手に、初回から全力で腕を振った。先頭のシュワーバーに四球を与えたものの、ホスキンスを三ゴロ併殺打、リアルミュートを見逃し三振に仕留め無失点。2回も先頭のハーパーに左前打を許したが、続くカステラノスを遊ゴロ併殺打に打ち取るなど、無失点を続けた。

 しかし、3回。2死からシュワーバーに四球、盗塁を許すと、続くホスキンスに左越え2ランを浴び、2点を先制された。

 4回の攻撃、ここまでフ軍先発のウィーラーに無安打に抑えられていたが、ソトが右中間へのソロ本塁打。1点差に詰め寄ると、迎えた4、5回は走者を出しながらも得点を与えず、6回はこの試合初の3者凡退に抑えた。

 時折雨脚が強くなる中での粘投。1点を追う打線が7回にベルの適時二塁打、相手の連続バッテリーエラーなどで逆転し、試合をひっくり返すと、直後のマウンド、先頭のストットに二塁打を許したところで降板。マウンドをスアレスに託した。

 18日(同19日)の同シリーズ初戦に先発。安定感抜群の投球で7回3安打2失点の結果を残したが、打線の援護に恵まれず、シリーズ初戦を落とした。第5戦先発を翌日に控え、キャッチボール、ブルペンでのシャドーピッチングなどで調整。初戦を「すごく難しいところで、負けはしましたけどいいピッチングはしていたと思う」と振り返った右腕。「そこを踏まえて、バッターの僕に対してのアプローチとかをもう一回ちゃんと見て、プランを変えるなりとか、そうしていく必要があるので、試合の中に入ってみてまたノラと一緒に話しながらやっていくという」。今ポストシーズンでは2勝1敗、防御率2.84と安定感を示しているだけに、冷静に自らの仕事を遂行するための調整に専念していた。

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