大阪桐蔭 神戸国際大付撃破し8強 村本満塁弾だ4安打 受け継ぐ「どのチームにも負けない泥くささ」

[ 2022年10月24日 06:00 ]

秋季近畿地区高校野球大会 1回戦   大阪桐蔭6―3神戸国際大付 ( 2022年10月23日    紀三井寺 )

<神戸国際大付・大阪桐蔭>初回2死満塁、先制の満塁本塁打を放ちダイヤモンドを回る大阪桐蔭・村本(撮影・後藤 正志)
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 第95回選抜高校野球大会(来年3月18日から14日間、甲子園)の重要な参考資料となる近畿大会1回戦3試合が開催され、昨年優勝の大阪桐蔭(大阪1位)は神戸国際大付(兵庫2位)に競り勝った。履正社(大阪2位)、報徳学園(兵庫1位)も快勝で8強へ進んだ。

 破壊力抜群の一撃が最後まで効いた。大阪桐蔭は「6番・二塁」の村本勇海(2年)が初回2死満塁で右越え本塁打を放ち、神戸国際大付と同じ4安打でも勝利へ導いた。「絶対に先制点を取るという気持ちでした。待っていた球が来て反応できました」。津嘉山憲志郎(1年)が多投するスライダーに狙いを定め、食い込んできた2球目の内角球に体をうまく回転。出はなをくじいた。

 高校3冠を達成した旧チームからベンチ入りしていた唯一の野手。下関国際に逆転で敗れた今夏の甲子園でも、最も間近で雰囲気を感じ取った。副主将を務め、ミーティングでも常に「ひっくり返される怖さ」を説く。受け継ぐのは「どのチームにも負けない泥くささ」。必死で先制点を奪いにいく姿勢が殊勲打を生んだ。

 主将でエース左腕の前田悠伍(2年)は「5~6割の力」で3失点完投。“最強世代”を知る投打の2人が、近畿制覇への枢軸となる。(北野 将市)

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2022年10月24日のニュース