広島・森浦 WBC出場へつなぐ!侍ジャパン強化試合での猛アピール誓った「4試合で力を出し切る」

[ 2022年10月24日 05:00 ]

内野ノックを受ける森浦(撮影・河合 洋介)
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 広島・森浦大輔投手(24)が23日、11月5日から日本ハム、巨人、オーストラリア代表と実施する侍ジャパン強化試合での猛アピールを誓った。「みやざきフェニックス・リーグ」で調整登板するため、きょう24日に宮崎入り。強化試合4試合で存在感を示し、来年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場に望みをつなぐ意気込みを示した。

 一気に侍モードに切り替わった。森浦はマツダスタジアムでの秋季練習から宮崎に場所を移し、侍でのアピールに備える。
 「(侍ジャパンの)強化試合で、しっかりと全力で投げてアピールしたい。(強化試合)4試合で力を出し切りたいと思います」

 フェニックス・リーグには25日から参加し、最終戦までの計6試合に同行する予定だ。そのうちの2、3試合に1イニング限定で登板して実戦感覚を取り戻す。

 「打者と対戦させてもらえるので、打者との感覚だったり、しっかりと球に指がかかっているか確認したい」

 今季終了後から1週間、投球を控えて疲労を取り除いた。キャッチボールでは、WBCの使用球を用いて手先の感覚を慣らし、ブルペン投球を3度実施して調整段階を上げた。

 「(WBC球は)あまり変わらないし、慣れてきた。フェニックスに行って練習しながら感覚をつかみたい。全然疲れもないし、ベストな状態だと思う」

 今回の侍入りはサプライズと言える。つまり、WBCに出場するためには、強化試合で強い印象を残す必要がある。アピール点は、右打者への相性の良さ。今季、対左打者への被打率・299に対し、右を同・253と得意としており、「しっかりと右打者を抑えられたらいい」と他の左腕にはない長所で結果を残せるか。

 栗山監督は「右打者を抑えられる左腕として、みんなと違う目線で見ている」と森浦の特長を以前から高く評価してきた。今回招集された投手13人のうち、左腕はオリックス・宮城ら4人のみ。国際大会で欠かせない救援左腕としてアピールするには絶好の機会だ。

 「シーズンと離れているところもあるので、しっかりと(状態を)確認したい」。強化試合4試合での猛アピールで、本大会出場への望みをつなぐ。(河合 洋介)


 《龍馬も今日から合流》11月の侍ジャパン強化試合に出場する西川も、きょう24日に宮崎入りしてフェニックス・リーグに参加する。「若手の出場機会は減らしたくない。自分の感覚を戻すだけ」と代打や1試合2打席程度の出場で実戦感覚を取り戻す予定。カブス・鈴木やオリックス・吉田正ら外野の選手層が厚い侍ジャパン生き残りに向けて、限られた打席で調整する。

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2022年10月24日のニュース