ヤクルト・村上が7戦ノーアーチ 55号以降湿ったバット22打数2安打 9回猛追届かず濡れ燕

[ 2022年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―8DeNA ( 2022年9月23日    神宮 )

<ヤ・D>5回、降雨のため二度目の中断となりベンチに戻る村上村上(撮影・村上 大輔)
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 降りしきる雨の中、最後までヤクルトファンは帰らなかった。7点ビハインドの9回1死。スタンドは緑のカッパを着た燕党で埋まっている。神宮の2万9402人が期待するのは村上の56号本塁打だったが、四球。またも64年の王貞治(巨人)を超える日本選手新記録はお預けとなった。

 試合開始から雨が降り続いた。高津監督も「守りの時間も凄く長かったので、この天気の中、攻撃するのは難しかったでしょう」と振り返った3度、計46分の中断。集中力を保つのが難しい展開だった。相手の先発の浜口とは3度対戦。2回先頭の第1打席は高め145キロ直球で空振り三振に倒れ、4、6回はともに二ゴロだった。

 3打数無安打、1四球。「神宮で記録をたくさんのファンの方々にお見せしたいし、たくさんの方に喜んでもらえたらなと思います」と話していたが、これで55号を放ってから7試合、31打席で本塁打がない。その間は22打数2安打で打率・091。打撃3部門トップを維持してはいるが、これで打率・325となり、この日に1安打の2位の中日・大島に5厘差に迫られた。

 9回の反撃も届かず2位DeNAとの3連戦初戦に敗れ、リーグ連覇に向けた優勝マジックは4のまま。有利な状況に変わりはないが、9月は6勝10敗1分けとチームを重いムードが包む。高津監督は「序盤から一方的な試合になってしまったので、申し訳ない気持ちが強い」と謝罪し「みんなで何とかしていかなきゃいけない」と必死に前を向いた。ナイン一丸で乗り越えた先に、歓喜がある。(青森 正宣)

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2022年9月24日のニュース