ソフトB逃げ切れず再び0差 モイネロが…嘉弥真が…救援陣誤算も藤本監督「切り替えないと」

[ 2022年9月24日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―6ロッテ ( 2022年9月23日    ペイペイD )

<ソ・ロ>9回、中村奨にソロを浴びるモイネロ(撮影・岡田 丈靖)
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 救援陣が踏ん張れなかった。ソフトバンクは23日、ロッテに3―6で逆転負けした。1―2の7回に柳田悠岐外野手(33)の22号2ランで逆転。しかし9回にリバン・モイネロ投手(26)が同点ソロを浴び、同点の延長10回に嘉弥真新也投手(32)らが崩れ、3失点して競り負けた。優勝へのマジックナンバーは7で足踏みし、2位・オリックスと再びゲーム差なしとなった。

 自慢の救援陣が誤算だった。3―3の延長10回、松本が1死一、二塁のピンチを招き、高部の打席で嘉弥真が7番手でマウンドに上がった。カウント2―2から5球続けたスライダーが真ん中に入る。前進守備の右中間を破られる三塁打で2点を勝ち越され、さらに1失点。スコアボードの「3」が重くのしかかった。

 「それは打たれるときは当然ね。ここまでほとんど抑えてくれてるわけですからね。まあ、甘く入っていたのかなというところ」

 藤本監督は左キラーとしてブルペンを支えてきた嘉弥真を決して攻めなかった。失点は6月11日のヤクルト戦以来で今季パ・リーグ相手に初めての失点だった。

 1点リードの9回に歯車が狂い始めた。モイネロが先頭・角中を直球で見逃し三振に仕留めたが、続く中村奨に甘く入った154キロ直球を左翼テラス席まで運ばれた。痛恨の同点弾に本拠地は悲鳴に包まれた。左腕は19日のオリックス戦でもセーブ機会に失敗し、20日は左肩違和感でベンチを外れていた。指揮官は「ここまでずっと抑えてくれているからね。そりゃ、不用意に入ったかなという感じやね。しょうがないっちゃ、しょうがないけど」と言葉を絞り出した。

 打線は1―2の7回1死一塁に柳田の左中間スタンドへ運ぶ22号2ランで逆転。「マックス集中で行きました」という会心の一撃でリードを奪った。一方で先頭打者を出した初回など再三走者を得点圏まで進めながらも、あと1本が出なかったのが響いた。

 優勝マジックは7のままで、2位・オリックスと再びゲーム差なしとなった。残り8試合。藤本監督は「切り替えないとしょうがない。負けたものは戻ってこないから」と痛い敗戦を引きずらないよう切り替えに努めた。(井上 満夫)

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2022年9月24日のニュース