阪神高卒2年目19歳・高寺の第一歩 記念ボールは家族へ…1軍13打席目プロ初安打が適時二塁打

[ 2022年9月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7―3広島 ( 2022年9月23日    マツダ )

<広・神>プロ初安打のボールを手に笑顔の高寺(撮影・大森 寛明)
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 二塁に到達した阪神・高寺は、満面の笑みを浮かべた。3点優勢の4回1死一塁で迎えた2打席目。2ストライクから遠藤が投じた真ん中低めのチェンジアップを右翼線に引っ張り込んだ。

 「チームの勝利に貢献できるように。何とか食らいついていこうと思った。ヒットになって良かった」

 打球が転々とする間に一走・梅野を本塁へ迎え入れた。1軍13打席目にして飛び出したプロ初安打が適時二塁打。絶対に落とせない一戦で、リードを4点に広げる一打にはそれ以上の価値があった。6月11日のオリックス戦以来、今季4度目の先発起用に応えた。矢野監督にとってはラストイヤーで存在感を発揮。指揮官はチルドレンの活躍を称えた。

 「来年以降、アイツもグッと上がる可能性のある能力を持った選手。一番は打つというのが魅力。(今後も)アピールしてくれたら」

 記念ボールは地元・長野で暮らす家族へ渡す予定。「(残り試合はもう)勝つしかないので。その力になれれば」。高卒2年目の19歳が踏み出した、確かな第一歩だった。(石崎 祥平)

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