阪神・藤浪、逆転CSへの覚悟「全試合投げる準備はしています」フォーム安定で好調持続

[ 2022年9月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7―3広島 ( 2022年9月23日    マツダ )

<広・神>2イニングを投げ無失点の投球を見せた藤浪(撮影・大森 寛明)
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 揺れ動く試合の主導権を力投でたぐり寄せた。阪神・藤浪が、3番手で2回1安打無失点。6月10日のオリックス戦以来となる中継ぎ登板でチームの連敗ストップに貢献した。

 「あまり難しく考えずに。仕事ができたので良かったです」

 1失点と踏ん張っていた先発・才木をリードしていた3回で降板させ、ベンチは勝負の継投に打って出た。5回から送り込まれたのが背番号19。先頭の代打・羽月に四球を献上も、続く野間をスプリットで空振り三振に斬るなど難なく後続を断って得点を与えなかった。2番手の島本が2失点で2点差に詰め寄られ、相手に傾きかけた流れを食い止める好投。2イニング目となった6回も反撃を封じ矢野監督も「(藤浪)晋太郎がいてくれて良かった。2イニングいってくれたからこそ流れが止まった」と称賛した。

 約3カ月ぶりのリリーフ登板で今季3勝目。その記念球を観客席に投げ入れファンにプレゼントした。8月の再昇格後は7試合すべてで先発起用され、好調をキープ。残り試合数やチーム状況も考えてのブルペン待機。今季の中継ぎ登板は計6試合で無失点と、高い適応力を見せた。

 好調の要因はスプリットなど変化球の比率を増やした配球面とともに、投球フォームの安定にある。

 「タイミング、バランス、リリースのタイミング…。いろんな要素ですね。右足の使い方、しっかり蹴り込めてますし。今まで教えてもらったことが積み重なって一つの形になってる。“いいな”という感覚はだいたい1、2週間で消えたりするんですけど、その感じが今はない。モチベーションを下げずに2軍でもやっていた成果だと思います」

 残り3試合もブルペンで出番を待つ。「(全試合投げる)準備は一応しています」。逆転CSへ、そしてその先の戦いにも「藤浪」というワンピースは欠かせない。(遠藤 礼)

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