新庄ビッグボス驚きの“打撃マジック” 3球凡退OK指令の中、唯一の約束事守った佐藤龍世がチーム1号

[ 2022年2月8日 20:15 ]

<練習試合 神・日>6回2死、代打本塁打を放つ佐藤(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 日本ハム・新庄剛志監督(50)が8日、就任後初の対外試合となる阪神戦(宜野座)に臨んだ。発表されたスタメンは「3番・三塁」に万波、「4番・遊撃」に五十幡を配した。2人は外野手登録だが、内野手として起用。2番から6番打者まで本職ではないポジションで起用し、早速新庄流を炸裂させた。試合は打線が11安打と新庄監督の予想を上回るハッスルぶりを見せ、ビッグボスの古巣・阪神に6―2で勝利した。

 試合後に対外試合初勝利を報道陣から祝福されウイニングボールを手にした新庄監督は、選手たちにも知らせていなかったスタメン、そのスタメンの選出理由、本職ではないポジションを守らせる意図など次々にビッグボス流采配の詳細を楽しそうに語る中、この日に選手たちに打撃において指示した唯一の約束事を明かした。それは「3球でチェンジになってもいいから、初球からどんどん好きな球打ちなさい、3球でいいよ、って。初球からいってもいいけど、2ストライクに追い込まれたら、ペッパーって知ってる?近い距離から投手にコ~ンって返すっていう。2ストライクに追い込まれたらペッパーに切り替えてショートゴロでもピッチャーゴロでもいいから当てなさい」というもの。ビッグボスは続けて「そういう指示を出したら佐藤くん、ホームラン打ったの!『えっ、ペッパーで入っちゃった』っていう感覚が凄い大切。まあまあ一つのアドバイスというか、マジかマジかって」とコンと前に返すという意識からの本塁打に、指示を出した本人も少し驚いた様子を見せた。その後、清水もその意識で追い込まれてからいい当たりのセンターフライを放つなど選手たちの変化に手応えを感じた新庄監督は「選手たちの打撃に気持ちを感じた」「俺、いらないんじゃない!」「変わってきています」など確かなチームの変化を感じ、笑顔、笑顔でキャンプ第2クールを振り返っていた。

 対戦した阪神の矢野監督もビッグボスについて「守備の意識であったり、しっかりしている部分があったんで。こちらもマネしたいなというかね。良い雰囲気でやっているなと思った」と印象を口にしていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月8日のニュース