松坂大輔氏 ヤクルト、日本一で勝つことを覚えたのが一番のアドバンテージ

[ 2022年2月8日 05:30 ]

ヤクルト浦添キャンプ、石川(右)とグータッチする松坂氏(撮影・村上 大輔)
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】ブルペン投球は見られませんでしたが、石川投手や小川投手、奥川投手らキャッチボールを拝見しました。石川投手は僕の1学年上。年齢を感じさせないというか、投球練習でのボールは今年も元気だと聞きました。キャッチボールでもバランスが良く、順調に来ていると感じましたね。

 ヤクルトは昨年、20年ぶりの日本一。周囲の見方はガラッと変わり、今年は追われる立場になりました。自分自身、プロの世界で連続優勝の経験はありません。続けて勝つことの難しさ。他球団も打倒ヤクルトで目の色を変えてくるでしょう。高津監督も、現状維持では勝つことは難しいと考えていると思います。ただ、ヤクルトの選手には得がたい財産がある。それが昨年の日本一という経験です。勝つことを覚え、肌で知ることができた。選手個々のレベルアップにもつながる大きなアドバンテージです。

 練習前には臨時コーチの古田敦也さんとお話をさせていただきました。古田さんはヤクルト時代の92、93年にリーグ連覇。今年の戦いについて「他球団の厳しいマークを強い気持ちではね返さないと」「ハードルが上がった状態にチャレンジする楽しさ」と話していました。ヤクルトは若手、中堅、ベテランと非常にバランスがいいチーム。加えて昨年の経験がさらに飛躍するきっかけになるのではと思います。(スポニチ本紙評論家)

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