日本ハム・加藤 初の2桁勝利へ新庄監督から「ワインドアップ投法」指令 試行錯誤の170球

[ 2022年2月8日 05:30 ]

<日本ハムキャンプ>ワインドアップを試す加藤(右)を見つめる新庄監督(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムの加藤がワインドアップ投法で自身初の2桁勝利を狙う。7日、1軍名護キャンプで初のブルペン入り。途中から新庄監督の指示で振りかぶって投げ込んだ。昨季までセットポジションから投げていた左腕は「高校生以来のワインドアップ。新しい気持ちでいいかな」と、一定の手応えを口にした。

 今や「絶滅危惧種」とも称されるワインドアップ。動作が大きくなることでバランスを崩しやすく、制球力に欠けるリスクがある。一方で楽天・岸のように振りかぶることで投球フォームに一定のリズムをつけやすく、テンポの良い投球が可能。何より、反動をつけることで「球に強さは増す」と加藤は言う。

 昨季は先発の一角として25試合に登板し、チーム2位の150イニングを投げた。しかし、援護に恵まれない試合が多く6勝7敗。6日にCS放送・GAORAのキャンプ中継に“乱入”した指揮官も「もう少し(投手陣の)テンポが良ければ、点が入るよねと思う試合が多くなかった?」と、テンポアップを最重要課題に挙げていた。

 新庄監督の指示で昨季までの2段モーションから1段に変える試みも始めた。試行錯誤しながら170球を投じ、「まだ投げづらさがあるが、ダメならダメでいい。考えながらやっていきたい」と加藤。未達の2桁勝利へ向け、勝負の7年目は進化した姿を披露する。(清藤 駿太)

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2022年2月8日のニュース