オリックス・能見兼任コーチ チーム最年長が今キャンプのチーム最多112球熱投 今は「ほぼ選手寄り」

[ 2022年2月8日 20:08 ]

<オリックス春季キャンプ>ブルペンで投球練習する能見(撮影・後藤 大輝)
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 チーム最年長のオリックス・能見篤史投手兼任コーチ(42)が宮崎キャンプ第2クール最終日の8日、ブルペンで今キャンプのチーム最多となる112球を投げ込んだ。

 「真っすぐを投げるというのが(投手にとって)一番、しんどいので。それを続けるのは、しんどいので、あえてしんどいことをしっかりやろうというのは毎年、やっている。早い時期にしかできないので。そこは意図を持ってやっています」

 熱のこもった投球を展開した。球種は直球一本。自らに試練を課し、ダイナミックなフォームから次々にボールを捕手のミットにたたきつけた。それでも足りない。「どうしても手投げの状態で投げている感じがある。本当はもう少し体を使って投げたいですけど、寒さにはなかなか勝てない。ちょっと抑え気味にはしています」。通算104勝左腕の本領は、まだまだ、こんなものではない。

 厚沢投手コーチが新加入したことにより、今キャンプでは「より選手の動きに集中できるというか、ほぼ選手寄り」の調整に励む。移籍1年目の昨季は26試合登板0勝0敗2セーブ5ホールド、防御率4・03。08年以来13年ぶりにシーズン未勝利に終わっており、巻き返しを期す。

 次クールからは調整段階を上げ、変化球を交えた投球練習を開始する予定。今年初の実戦登板については「19、20日あたりが目安」と青写真を描いた。今季で43歳シーズンを迎えるが、「(年齢は)あまり気にしないようにはしています。気にして投げられなくなるのが一番、嫌なので」と笑い、「(加齢による影響は)あって当たり前なので、自分の中で整理しています」と前を向く。今年もマウンド上で最大限のパフォーマンスを発揮することだけを考え、黙々と準備を進める。

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2022年2月8日のニュース