阪神 22年は及川で開幕 先発挑戦へ第一歩「どれだけ通用するか」

[ 2022年2月8日 05:30 ]

練習中に笑顔がこぼれる及川(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・及川はブルペンで31球を投げて今春最初の対外試合の先発マウンドに備えた。「フォームのバランスやタイミング、テンポやリズムを確認した」。シート打撃登板が雨で中止になった3日から練習日は4日連続のブルペン入り。8日の日本ハム戦を先発挑戦への第一歩に位置づけ、新庄監督の初陣相手として腕ぶした。

 「いい意味で独特な考え方をされ、本当に実践される方だと思っている。どんな野球をしてくるのか分からないし、考えておかないといけない。結果も求めてやっていくけど、やっぱり一番は内容。どれだけ思うように投げられるか」

 テーマも明確だ。実戦形式は今春初めて。いまの力を知るためにも出し惜しみはしない。従来のツーシームやスライダーに加え、先発仕様として積極活用をもくろむカーブ、新たに習得を目指してきたチェンジアップも解禁。「どれだけ通用するか」。低めに制球し、「ゴロアウトを狙って、三振も求めていきたい」と思い描いた。

 「お互いに今年初の対外試合。個人的なことだけど、ファイターズは横浜高校の先輩方も多いし、そういうところも楽しみ」。近藤、浅間、万波ら母校の先輩との対決も心待ちにしつつ、先発枠を巡る競争の本格スタートも自覚した。

 近年では20年秋山が同じ“開幕投手”から11勝へ飛躍した。今季が高卒3年目。救援で39試合に投げた昨季を土台にどこまで伸びるのか。矢野監督も「結果がすべてではなくて、内容もしっかり見ていきます」と楽しみにした。(長谷川 凡記)

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