新庄監督 選手も知らなかったスタメンの選出、打順はガラポン、本職じゃない守備…ビッグボス流の意図は

[ 2022年2月8日 18:00 ]

<練習試合 阪神・日本ハム>4回、ベンチで選手を出迎える新庄監督(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハム・新庄剛志監督(50)が8日、就任後初の対外試合となる阪神戦(宜野座)に臨んだ。発表されたスタメンは「3番・三塁」に万波、「4番・遊撃」に五十幡を配した。2人は外野手登録だが、内野手として起用。2番から6番打者まで本職ではないポジションで起用し、早速新庄流を炸裂させた。試合は打線が11安打と新庄監督の予想を上回るハッスルぶりを見せ、ビッグボスの古巣・阪神に6―2で勝利した。

 試合後に対外試合初勝利を報道陣から祝福されると新庄監督は「いやいや、楽しかったね。やっぱり試合は面白いね」と笑顔。そして「今日のスタメンのメンバーは毎日毎日、夜間練習をしてる子をメンバーに選んで、その結果が出たんじゃない」とビッグボス流スタメンの選出方法を説明した。打順に関しては予告通り「ガラポン」と呼ばれる抽選器を使用も「ガラガラね、ちょっと故障してた。あのね1個出てこないのよ」と報道陣を笑わせつつ「いかんなぁ~と思って。次に頼む、新しいやつを」と今後も使用する可能性を示唆した。

 選手自身も場内アナウンスで知った様子で、驚きの表情を浮かべていたが、その狙いについては「常に緊張感を持たすため」と説明。実際に、選手たちは「ウィ~、オイ~っ!」などと声を上げながら自身のスタメンを知り大盛り上がり。その楽しさや嬉しさが「気持ち」となって打席に表れていたと満足げに語った。

 また、新庄監督は選手たちに「違うポジションで守ってどう?」と聞いてみたところ「めちゃくちゃ楽しかったらしい。ある意味変な緊張感があって、プロ野球選手だから、いいプレー見せたろうってやっぱ思うのよね。守ったことがなくても。そこがエンジョイベースボール」とビッグボス流がもたらした効果も説明。終始「面白かった」「楽しかった」と笑顔で対外試合初勝利を飾ったゲームを振り返っていた

【8日阪神戦のスタメン】
(二)杉谷
(左)野村
(三)万波
(遊)五十幡
(中)細川
(一)王柏融
(右)今川
(捕)古川
(指)郡
(投)立野

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