【新井さんが行く!】巨人高卒3年目右腕・堀田のブレークあるぞ、“ケガの功名”体づくりできた

[ 2022年2月8日 05:30 ]

巨人キャンプを訪れ、丸(左)と談笑する新井氏 (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 フリー打撃に投げていた巨人・堀田に驚いた。体が大きく馬力を感じる。上から投げ下ろす球には角度と威力もある。まだ打者が仕上がっていない時期だけど、いい球が来ていた。

 1年目の4月に右肘を手術。投げられない期間を使ってトレーニングし、しっかり体づくりができたと思う。高卒3年目とは思えないガッシリした体つきだ。ロッテ・佐々木朗、ヤクルト・奥川、オリックス・宮城と同世代。実績で先行している彼らに決して見劣りしない素質を感じる。

 現役時代に対戦した投手に例えるなら、同じ右の本格派だった川上憲伸さんのイメージかな。しかも、体がひと回り大きい。名前も賢慎(けんしん)で読みが同じ。まだ育成だけど、早い段階で支配下に上がって、1軍でデビューしそうが予感がする。昨季の巨人は投手陣、特に先発陣が駒不足だった。首脳陣も期待しているのでは。一気にブレークするかもしれない。注目したい。

 丸は打撃練習で力強いスイングができていた。昨季はコロナ感染などで苦しみ、再調整の期間もあった。2軍にいる間に長嶋茂雄さんに指導してもらったことがスゴく大きかったようで、「最後は感覚も良くなった」と振り返っていた。中田もスイングのバランスがスゴくいい。体重も戻した。バットのヘッドが走っているから軽く振っても打球が伸びる。坂本と岡本和が不動の大黒柱で、今季に懸ける同世代の丸と中田がいる。打者陣は昨季以上に充実しそうだ。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2022年2月8日のニュース