オリ“今春1号”はドラ2野口 初実戦形式で打率5割の快発進「芯に当てることができました」

[ 2022年2月8日 05:30 ]

<オリックス春季キャンプ>ライブBPでホームランを放つ野口 (撮影・後藤 大輝)
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 オリックスのドラフト2位・野口智哉内野手(22=関大)が7日、初の実戦形式だったライブBP登板を“打率5割”で発進した。プロの投手と初対戦し、10スイングして1本塁打を含む5安打。確率の高い打撃を武器に昨季台頭した紅林との遊撃争いに名乗りを上げた。

 野口が新人離れした豪快なフルスイングで美しい放物線を描いた。今季初の実戦形式となったライブBP。3人目に対峙(たいじ)した中田との打席。初球ボールからの2球目を中前へはじき返し、続く3球目の外角直球を中堅左へ“今春チーム1号”。さらに右前打で畳みかけ、最後は右翼線へ痛烈な二塁打を放って締めた。

 「投手も直球が多かったので芯に当てることができました。(関大を)引退してから初めて投手の球を見られて良かったし、入りとしては良かったです」

 投手3人と各5球ずつ対戦。最初の阿部からも右前打を放っており、10スイングで1本塁打を含む“打率5割”の快発進だ。ファウル以外の前に飛んだ打球に限れば7スイング中5安打で、関大時代にリーグ通算100安打を記録した実績通りの確実性を証明。視察した中嶋監督の前で猛アピールした。

 外野もこなせる走攻守そろった強肩強打の遊撃手。昨季は紅林が正遊撃手として台頭し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献したばかり。「いいライバル関係になれれば…。紅林君の方が先にいっていると思うので、追いつけるように、やっていきたい」。目標の開幕1軍、そしてレギュラー奪取へ弾みをつけた。(湯澤 涼)

 ◇野口 智哉(のぐち・ともや)1999年(平11)9月20日生まれ、奈良県出身の22歳。小1から野球を始め、6年時にオリックスJr.選出。鳴門渦潮では3年夏に甲子園出場。関大では1年春からリーグ戦に出場し、4年秋にMVP。1メートル81、86キロ。右投げ左打ち。

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