落合博満氏「評論家は言うんだけど」 ヤクルト・奥川、高橋の飛躍にも“監督目線”で冷静

[ 2021年12月29日 19:45 ]

落合博満氏
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 現役時代に三冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が、29日に放送されたMBSラジオの「JA淡路日の出スポーツスペシャル ~MBSベースボールパーク番外編~ 落合博満×掛布雅之 THE・野球談議」に出演。現役時代は阪神の4番に座り、阪神2軍監督なども務めた掛布雅之氏(66)との対談で、激闘となった日本シリーズを振り返った。

 シリーズでは高橋奎二投手と奥川恭伸投手の期待の若手が躍動するなどして、ヤクルトが日本一に輝いた。来季はさらなる成長と成績の上積みを望むところだが、落合氏は「評論家は言うんだけど、(現場だった)俺らはそうは考えないんだ」と冷静に分析。「キャンプ、オープン戦を無事に乗り越えて、シーズン中も力を発揮してくれるかは、やってみないと分からない。予測は立てない。開幕で元気なやつを使っていくとしか言ってなかった。今年、最高の成績で、これだけの数字だから、とか基準は考えない」と、中日監督時代の発想を明かした。

 監督としては、負け数や負け方も長い目で見て組み立てていた。「俺がやっていたときは60敗まではいけると考えていた」「負け方もある。お客さんには申し訳ないけど、なんで、ここ代打だろという場面でも(先発投手を)打席に立たせることがある」などと、その1試合にとらわれない戦略を常に考えていた。だが、掛布氏から「巨人や阪神はそれが難しい」と振られると、落合氏は「それは負け方があまりにもだと(メディアに)たたかれるからね」と含み笑い。その上で「負けるべくして、負けたという試合はあってしかるべき」と持論を語り、掛布氏は「これができる監督が、阪神の優勝にもつながっていくのでは」と感想を語っていた。

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2021年12月29日のニュース