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巨人・原監督 中田に穏やか口調で活 来季「本来の姿」を期待

[ 2021年12月29日 05:30 ]

巨人・原監督
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 巨人・原辰徳監督(63)が28日、来季復活を期す中田翔内野手(32)に活を入れた。プロ14年目の今季は日本ハムでの暴力行為を経て無償トレードで加入したが、両球団合計で打率・177、7本塁打、20打点と不振。昨季打点王の打棒は影を潜めた。これが「本来の姿」なのか――。指揮官は本人に問いかけるように、奮起を促した。

 8月の移籍後、中田の起用はわずか34試合。打率・154、3本塁打、7打点と寂しい数字で、2度の2軍落ちも経験させた。原監督は穏やかな口調ながらも、鋭く言った。

 「本来の姿って、俺たちは見たことないからな。(でも)今季が本来の姿かもしれないからな。俺たちはそれしか見ていないから」

 これが「本来」のわけがない――。そんな思いが言外にあった。やんちゃだが仲間に慕われる「大将」。打席で眼光鋭く闘志をむき出しにする大砲の、試合を決める豪快な打撃を待ちわびている。

 今オフ、チームは外国人一塁手の補強をしていない。獲得が決まったウォーカーは長距離砲の外野手。中田はウィーラー、チーム最年長の中島とレギュラーを争う。さらに、沖縄・石垣島での自主トレ同行を願い出た秋広も、若さと勢いで一塁を狙う。原監督は「中田だって黙っていないでしょ!」とスタメンの本命に期待した。

 今季は暴力行為による世間からの非難が痛いほど降り注いだ。中田は打席では速球に差し込まれ、変化球に泳がされた。1億9000万円減の年俸1億5000万円でサインした契約更改後、「萎縮して自分の素を出せないまま終わってしまった。来年は全てを解放してまた一から頑張りたい」と誓った。

 原監督は「野球をやるような精神状態ではなかったのかもしれないね」と心境をおもんぱかり、「リーダーになるべき存在か」との報道陣の問いに、大きくうなずいた。15年目の逆襲。目標に掲げる打点王、31本塁打超えのキャリアハイこそ「本来の姿」だろう。(神田 佑)

 《原監督の「活」》☆ニセ侍 09年4月、同年WBCに出場したエース内海(現西武)が開幕から白星が付かず「侍スピリットがない。今のままでは“ニセ侍”だ」と奮起を促した。

 ☆論ずるに値しない 10年9月9日横浜(現DeNA)戦で、先発した内海が4回途中6失点KO。自力優勝の可能性が消滅した敗戦に「論ずるに値しないね」。翌11年2月26日の横浜とのオープン戦の7回1死一塁で、一塁走者だった長野(現広島)が遊直で飛び出し帰塁できず併殺に遭った際も、同じフレーズが用いられた。

 ☆焼きゴテ 20年8月16日中日戦で「焼きゴテつけてやっとけ」。石川が右翼守備で打球を処理して三塁へ大遠投し、送球間に打者走者の二進も許して無死二、三塁と傷口を広げたことに対して。「焼きゴテ」とは高温にして焼き印を押す金具で「中継プレーをしっかり記憶しておくように」との意味が込められた。

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