「誠也流」で苦手内角克服だ!! 広島・林 22年型打撃フォーム「大胆に変えていきたい」

[ 2021年12月29日 05:30 ]

広島・林
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 広島・林晃汰内野手(21)は28日、「誠也流」での弱点克服を思い描いた。3年目の今季は102試合に出場して10本塁打を放つなどし三塁の定位置を勝ち取った。ただ、シーズン後半は徹底した内角攻めにあい、思うような打撃をさせてもらえなかった。オフは、鈴木誠を参考に今季の打撃フォームにこだわることなく、新たな形を求めていく。

 徐々に打撃内容が変化していることには気付いていた。林は今季、打率・266、10本塁打、40打点の成績を残したが「後半戦は納得のいく打席がなかった」と振り返る。言葉通り、5~7月のシーズン前半は同・327(153打数50安打)、8~11月の後半戦は・221(204打数45安打)と明暗が分かれた。要因は明らかだった。

 「内角を打てたか、打てなかったかの違いです。後半戦から内角を打てなくなったのは何かがあるはず」

 10本塁打のうち、内角球を仕留めたものはゼロ。さらに全打席の結果球をみると、真ん中を除いた外角が・259(174打数45安打)に対し、内角は・179(56打数10安打)と差が顕著に出た。対戦相手にデータがそろい始めた後半戦から内角攻めが急増。不振に悩む時期も経験した。

 「徐々に攻められ方が変わっていった。打てるコースが限られていると感じた。打てるポイントを広げるためにもバットが出やすい形を探していきたい」

 11月の秋季練習からバットのヘッドを下げずに球を上からたたく意識で臨んでいる。「シーズン中とは全然違う感覚でやっている。相手が攻めてくるコースを、どう克服するか。大胆に変えていきたい」。今季の打撃フォームには執着しない。オフ期間を利用して打法を大きく変更することもあった鈴木誠が手本だという。

 「誠也さんから打撃のこと、練習姿勢、野球への向きあい方まで学ばせてもらった。僕も(打撃フォームを)変えていかないと打てないと思う。そこは自分で考えないといけない」

 来季の目標を倍の20本塁打に設定する。そのためには内角球の攻略が必要となる。「今年、結果を残せたとは思っていない。自分の形ができるようにやっていきます」。定位置をつかんで迎えた今オフに慢心は見当たらない。林は「22年型」をとことん追い求める。(河合 洋介)

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