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中日・山井 記憶&記録に残る“完全男” 07年日本Sで史上初の継投完全試合「歴史に爪痕を残せたかな」

[ 2021年12月29日 05:30 ]

惜別球人2021~セ・リーグ編

07年、日本シリーズ第5戦で継投での完全試合を達成した中日・山井

 現役最後の1球は、鋭く外角に曲がり落ちるスライダーだった。10月13日のヤクルト戦(バンテリンドーム)での引退登板。塩見を空振り三振に仕留めた中日・山井の目に涙があふれた。

 「プロ野球の歴史に少し爪痕を残せたかな。記録より記憶に残る選手と言ってもらえたことを誇りに思う」

 右腕はあいさつでそう話したが、記憶にも記録にも残る名投手だった。07年の日本シリーズ第5戦(ナゴヤドーム)で8回パーフェクトの快投を見せ、岩瀬と史上初めて、継投での完全試合を達成し53年ぶりの日本一をもたらした。13年には6月28日のDeNA戦(横浜)で無安打無得点試合を達成。14年には最多勝と最高勝率の2冠を手にしたが、最後の1年はファームで若手とともに汗を流した。必死にもがくベテランの大きな背中を見せ、時には相談に乗り、助言を送ってきた。その経験が生かされる。

 来季からは中日の2軍投手コーチとして後進の指導にあたる。「責任を感じる。ポテンシャルが高い選手、投げたくてウズウズしている選手がいっぱいいる。自分の凄さを分からずに、恐る恐るプレーしている選手が多いので何とかしたい」。自身のように息の長い、記録にも記憶にも残る投手を育成する。(中澤 智晴)

 ◇山井 大介(やまい・だいすけ)1978年(昭53)5月10日生まれ、大阪府出身の43歳。神戸弘陵では甲子園出場なし。奈良産大を経て河合楽器では1年目の01年都市対抗準決勝で初登板初勝利を挙げ、初優勝に貢献も同野球部が休部となり特例措置で、同年ドラフト6巡目で中日入り。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

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