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阪神・俊介 快足で躍動した“もう一人の藤川” 山あり谷ありの12年間「精いっぱいやって悔いはない」

[ 2021年12月29日 05:30 ]

惜別球人2021~セ・リーグ編

阪神・俊介
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 波瀾(はらん)万丈のプロ野球人生だった。阪神・俊介は09年のドラフトで阪神から5位で指名されたが、4位以下なら東邦ガス入社が決まっていたため入団交渉は難航。12月7日の新人入団発表には参加せず、1週間後の14日に一人での入団発表となった。

 俊足を生かした外野守備と機動力を武器に、1年目の開幕・横浜戦で右翼の守備から1軍デビュー。フルシーズン1軍で過ごし124試合に出場した。11年には開幕スタメンを勝ち取った。しかし打撃に苦しみ、レギュラーには定着できず。直近の2年は右肩痛で「ろくに守れない状態で、自分の中で守備を抜かすと野球じゃない」とユニホームを脱ぐ大きな要因となった。

 同姓の藤川球児がいたため、2年目から登録名を「俊介」に変更した。11年4月15日の中日戦では金本知憲の連続試合出場を1766で止める“当事者”になった。8回2死から出塁して、次打者の代打金本の時に二盗失敗。打席が完了しないまま守備に就かず交代した金本の足かけ14年の大記録が途切れた。「悪いことも良いこともたくさんありました。いろいろな壁にもぶつかりました。でも精いっぱいやって悔いはありません」。全力で駆け抜けた12年間。来季はタイガースアカデミーのコーチに就任する。(畑野 理之)

 ◇俊介(本名・藤川俊介=ふじかわ・しゅんすけ)1987年(昭62)8月17日生まれ、福岡県出身の34歳。広陵では1年夏に甲子園に出場、2年のセンバツにも出場した。近大では1年春からベンチ入りしベストナイン5度。3年春にMVPを獲得。09年ドラフト5位で阪神入り。1メートル78、77キロ。右投げ右打ち。

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