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巨人・野上 きゃしゃな体格支えた神村学園の恩師・長沢宏行監督の金言

[ 2021年12月29日 05:30 ]

惜別球人2021~セ・リーグ編

巨人・野上
Photo By スポニチ

 自宅で家族4人、夕食を囲みながら巨人・野上は「どうしようかな…」と引退を切り出した。リハビリ生活が長く続く10月だった。元「モーニング娘。」の石川梨華夫人からは「悔いがなかったらいいんじゃない」と。3歳の長男と1歳の次男からは、大好きな映画のヒーロー「アイアンマン」になってと言われた。

 19年10月の左アキレス腱断裂から、今季は605日ぶり先発など計9試合に登板。復活を遂げたが、5月に右肩痛を発症した。シーズン最終盤になっても状態は上がらず。育成選手での再契約の選択肢もあったが「投げたい」気持ちよりも「腕を振るのが怖い」の思いが先行していた。

 神村学園では当時の長沢宏行監督から「走った分だけ金になる。走っておけ」と言われ続けた。引退を決断すると、その言葉を思い出した。1メートル77、77キロのきゃしゃな体格ながら、西武時代の17年に自身最多タイの11勝を挙げ、同年オフに巨人にFA移籍。丁寧にコースを突く投球は、強い下半身が支えた。

 来季からアイアンマン…ではなく、スコアラーに転身。引退後にしたいことはバイクのツーリングだったが、梨華夫人に心配されて断念した。「とりあえず家族でディズニーランドでも行こうかな」と野上らしくはにかんで言った。(神田 佑)

 ◇野上 亮磨(のがみ・りょうま)1987年(昭62)6月15日生まれ、福岡県出身の34歳。神村学園3年時にセンバツ準優勝。日産自動車を経て08年ドラフト2位で西武入り。13年と17年に自身最多の11勝を挙げた。17年オフに巨人にFA移籍した。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。

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