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エンゼルス・大谷、栗山ジャパンの一員で23年WBC世界一へ 侍の大黒柱へ責任感十分

[ 2021年11月16日 05:30 ]

笑顔で会見する大谷(撮影・尾崎 有希)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が15日、東京都内の日本記者クラブで記者会見に臨み、歴史的な活躍を見せた今季を振り返るとともに、23年に開催予定の第5回WBCへの思いを口にした。二刀流の生みの親である前日本ハム監督の栗山英樹氏(60)が、侍ジャパンの監督に就任することが決定的。09年の第2回大会以来の世界一が期待される中で、日の丸を背負う上での強い責任感を示した。

 大谷がグレーのスーツと紺色のネクタイ姿で登場すると、無数のフラッシュを浴びた。コロナ禍のため報道陣は抽選で人数制限された中、記者90人、カメラマン24人、テレビカメラ10台が集結。さらに、リモートでは海外からも含めて195人が参加した。

 9勝、46本塁打など二刀流で歴史的な活躍を見せた27歳の一挙手一投足が注目された濃密な1時間。計59個の質疑応答で、大谷がひときわ強い責任感を口にしたのが、23年のWBC出場への意欲に関する質問だった。

 「それは招集されてから。まだ先の話ではあるので」と前置きした上で「コンディションも含めて自分がそういう立場にいなければいけない」と力強く語った。日本ハムの最終年だった17年の3月に行われた前回大会では2月のキャンプイン直前に右足首痛が明らかになり、参加を断念した経緯がある。今夏の東京五輪は大リーガーの出場が認められなかったが、かねて「“出場したい”という気持ちがあるのは普通のこと」と話すなど侍ジャパンへの思いは強い。何より、世界一奪還へこれ以上ない機会だ。

 その侍ジャパンの新監督の就任が決定的となっているのが、日本ハムの監督を退任した栗山英樹氏。入団時の監督で、二刀流の生みの親でもある恩師について、大谷は「感謝しかない。あの時、いろいろ話して日本ハムに入っていなかったらこういう形ではここにいない」と語った。短期決戦で二刀流でどうプレーし、どうチームを勝利に導くか。WBCは日米ともにシーズン開幕前で調整が難しい時期だが、栗山氏が代表監督を任されるとなれば、安心して身を預けることができる。

 大谷は23年オフにFA。今後に関して不透明な点は少なくない。「招集されるという状況になってみないと、なかなか考えることはないかなと思う」とも言った。一方で、今オフにも大型契約を結ぶかどうかが注目されるエンゼルスは、今季から公式戦の出場可否に関して、大谷の意向を尊重している。残留が決まれば、WBCへの参加も本人の意向を尊重する可能性は高い。

 日本ハムの監督を10年間務めた栗山氏について、大谷は「少しリラックスした時間を過ごしてほしい。その分、僕が頑張っていけたら」と言葉を贈った。まずは、招集される存在であり続けるべく、このオフも自らを律して来季に備える。(柳原 直之)

≪各国にタイトル争ったライバルたち≫ 既に20チームの本戦出場が決まっている23年WBC。今季、大谷とタイトル争いを繰り広げたライバルたちも、各国代表として出場する可能性がある。

 大谷とア・リーグの本塁打王争いを繰り広げ、48本塁打でタイトルを獲得したブルージェイズのゲレロはカナダ国籍。カナダはこれまで第1R敗退が最高成績だが、ゲレロがメンバーに名を連ねれば強力な戦力アップとなる。大谷に次ぐ45本塁打でア4位だったブ軍のセミエンは、前回大会優勝の米国出身。ヤンキースで16勝し、今季ア・リーグ最多勝となった剛腕・コールや、通算347本塁打のヤ軍の大砲・スタントンも米国代表入りの可能性がある。

 13年の第3回大会で優勝したドミニカ共和国はナ・リーグ本塁打王のパドレス・タティス、09年4強のベネズエラも今季ア・リーグの本塁打、打点の2冠王となったロイヤルズ・ペレスらタレントぞろいだ。

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