阪神・克則2軍バッテリーコーチ 本家「ノムラの教え」注入「野村監督の考え方プラス自分の経験を」

[ 2021年11月16日 05:30 ]

抱負を語る野村克則2軍バッテリーコーチ(代表撮影)
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 “本家”の「ノムラの教え」注入だ。阪神は15日、野村克則2軍バッテリーコーチ(48)の就任を発表し、西宮市内で会見を開いた。矢野監督の恩師でもある故・野村克也元監督の息子で、指揮官とは阪神現役時代の戦友。持ち味の熱血指導に父親直伝の「ID野球」のスパイスを加え、若虎を鍛え上げる決意を表明した。

 「伝統ある球団ですし、そこでコーチができるのは光栄。僕の基盤になっているのは、野村監督からご指導いただいたものだと思っているので。野村監督の考え方プラス、自分がやってきたものをかけ合わせながら、後につないで、残していけたらと思います」

 03年以来、19年ぶりの阪神復帰。現役時代と変わらぬ快活な口調で意気込みを示した。4球団でプレーし、引退後は楽天、巨人、ヤクルトで1、2軍のコーチを歴任。父親と同じ捕手目線での野球理論だけでなく、親身になって教える熱心な若手指導にも定評がある。

 「僕らから見たら、捕手が5人も6人もいますけど、選手から見たらコーチは1人。1人ずつちゃんと特徴があると思うので、そこを把握してあげないといけない部分はあるのかなと思います」

 まずは選手とのコミュニケーションを重視し、「僕が最初に(プロに)入ってきた時に野村監督に一番言われたところ」という野球に取り組む姿勢から伝授する構え。背番号87に決まり、年俸1500万円(推定)。明るく、熱く、頭脳的に、若虎たちを育てていく。(山添 晴治)

 ◇野村 克則(のむら・かつのり)1973年(昭48)7月23日生まれ、東京都出身の48歳。堀越から明大を経て、95年ドラフト3位で父・克也監督のヤクルト入団。登録名は「カツノリ」。00~03年阪神、04年巨人、05~06年楽天に在籍。通算成績は222試合で打率.185、4本塁打、17打点。現役引退後は07年から楽天、巨人、ヤクルトでコーチを歴任。19年から楽天に戻り今季は2軍育成捕手コーチを務めた。右投げ右打ち。

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