若鷹野手No・1は誰だ!? 小久保流珍トレ「的当て」&「HR競争」 総合金メダルは水谷

[ 2021年11月16日 05:30 ]

<ソフトバンク秋季キャンプ>練習を見つめる小久保二軍監督(撮影・中村 達也)
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 若鷹野手No・1は誰だ!?ソフトバンクの宮崎秋季キャンプ第3クール2日目となった15日、小久保裕紀2軍監督(50)ら首脳陣がユニークな打撃練習で競争心をあおった。提案したのは「的当て」、「ホームラン競争」の2種目。遊び心の中で生まれる野球観を選手たちに伝授した。総合では3年目の水谷瞬外野手(20)が“金メダル”。小久保流の育成で世代交代を促していく。

 B班の野手メンバーは秋空の下で子供のようにはしゃいだ。ユニークな練習を実施した小久保2軍監督は、時おり選手をいじりながら見守った。

 「秋しかできないメニュー。今年1年間を見て、手だけで“ぽーん”と打つ遊び感覚ができないと感じた。遊び心を持ちながらバットコントロールを覚えてほしい」。そう説明した第1種目は「的当て」。一、二塁間と三遊間に置かれたネットを狙う競技。ライナーで当てれば3ポイント、ゴロは1ポイントのルールで開幕した。

 トップバッターの水谷はライナーで4回も直撃させるなど計19ポイント。後続の打者は苦しみ、2位の渡辺陸でも13ポイント。圧倒的なバットコントロールを見せつけた。

 第2種目はみんな大好き「ホームラン競争」だ。小久保2軍監督は「体を使って振ることはしんどいこと。やってみないと分からないので」とニヤリ。3分間を1セットとして、2セットの合計アーチで争った。阪神時代の17年、20本塁打をマークした中谷が15本を放ち、優勝。それでも11本を放ち、2位となった水谷が合計30ポイントで“総合金メダル”に輝いた。「狙って打つ難しさを感じました。楽しみながら身になるようにやりましたが、ホームラン競争はきつい。一球一球仕留めることが良いと思った」と水谷。新たな発見に目を丸くした。

 藤本監督はバスター、エンドランをうまく使って1点を取りにいく野球を打ち出している。小久保2軍監督も、進塁打が必要な場面と、一発を狙う状況の打撃を使い分けることができる戦力を送り出す立場だ。理解を深めるために「来年のファームでも(的当てを)やっていきたい」と、1軍に必要な戦力を“小久保流”で育て上げる。(福井 亮太)

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