殺害予告受けた中日・福 「年間トータルで考えると、数十件では足りない数」「SNSはもう、やらない」

[ 2021年11月16日 19:44 ]

<中日契約更改>契約更改の席で、SNSで殺害予告を受けていたことを明かした福(撮影・椎名 航)
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 中日の福敬登投手(29)が16日、名古屋市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、1400万円増の推定年俸6000万円でサイン。交渉後の会見で福は、自身のSNSに「おびただしい数の殺害予告」が来ていたことを自ら明かし、改善を訴えた。

 以下、福との一問一答。

 ―契約更改で40分かかったが、SNSの話も長かったのか。
 「そうですね。半分以上はその話。金額に関しては“はい、分かりました。はい、これでお願いします”で終わったので。球団として、どういう対応をして頂けるとのかという確認をしました。個人のSNSなので、個人の責任だからというのもあって。それはごもっともだと思います。球団からお願いされたわけでもなく、自分が単純にファンに喜んでもらえるように発信をする。その責任に関しては自分が、というのは当然だと思うが、コメントの中で看過できないものであれば、球団としても行動を起こすことはあります、というお言葉を頂けた。ただ、(殺害予告などのコメントが)日常のように行われているのは認知して頂きたく、あえて話題を振りました」

 ―球団のサポートは。
 「個人のアカウントは個人の問題。だけど、個人に攻撃しようという人もいらっしゃる。それに対しては弁護士を通じて、法的措置を取るというのは個人が起こすアクションなので。送られたときに、カッとなって送ってしまったというのがないようなことをお願いしたいです」

 ―今後は、弁護士を通じての対応も。
 「いや。もう、僕はSNSはやらないでおこうと思っています。ファンの方々に申し訳ないですが、うれしかったこともありますけど、僕は考えがネガティブなので。1件のネガティブな言葉がどうしても深く刺さってしまう。申し訳ないですけど、今はやる気持ちはもっていない。乗っ取られたのを機に、SNSとかは見ないようにしようと思います」

 ―数件ではない。何年も前から。
 「そうですね。1軍で投げて実績つくったあたりからは。若手ではないので、シビアな考えもそうですし、いい場面で打たれて負け投手になったり、逆転を許したり、1点差で追加点で試合が決してしまったのも多かったので。年間トータルで考えると、数十件では足りないのかなという数」

 ―同僚とも話になる。
 「なりますね。自分の評価が気になるから見て。その中に、どぎつい声があって、それを見てしまって“は~”となる選手もいる。個人によって、受け止め方も違う。ファンには助けてください、と言いたい。難しい問題ですが、匿名性があるとはいえ、発言することに責任はあると思う。攻撃的なツイートをしてしまう方は、一回、落ち着いて頂ければ、と」

 ―これまでのことへの措置も考えていないのか。
 「そうですね。実際に乗っ取られてしまって、DM(ダイレクトメッセージ)が見られないので。警察に行っても、証拠がないと無理ですし。“死ね”とは“打たれてからの態度が気に食わんから、今から殺しに行くわ”とかあった。応援してくれるファンの方々にも、疑いの目を持ってしまう。冗談だろうと思いながらも、万が一を考えてしまう」

 ―SNSを始めたのは。
 「ルーキーぐらいから始めて。(乗っ取られたのは)今年サヨナラヒットを打たれた後に。結構、序盤です。次の日にツイッターと、インスタグラムと両方乗っ取られた」

 ―そこからは。
 「見ないようにしておかないと。何が起こるか分からないですし。去年からの件も含めて、SNSを見ない良いタイミングかな。シーズン序盤で、こんだけだったら、終わるころにはどれだけになっているんだろう、という怖さも。この機会に見ないようにしようと思う」

 ―どういう内容なのか。
 「基本的には公には書けないはずなんですが、ただ遠回しに。直接的に言ってくるのは、DMです。一番ショックだったのは、球団のロゴなどが入ったアカウントで、応援しているがゆえに、こういうツイートをしてしまうというのがありました。こういうことを言うと、ものすごく“うわ~”となると思うんですけど、賛否両論あると思う。ただ、これを公に発信したことで、良い人たちが行動してくれたら、と。あえて言ってみました」

 (会見終了後)
 「長い時間、ありがとうございました」

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