「真剣で球の中を斬る」ソフトB・リチャード「企業秘密」で決勝5号 王会長の密着指導で即結果!!

[ 2021年9月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-1日本ハム ( 2021年9月26日    ペイペイD )

<ソ・日>7回無死、左越えにソロを放ち吠えるリチャード(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは26日、リチャード内野手(22)の決勝5号本塁打などで日本ハムを下し、借金を返済した。試合前には王貞治球団会長(81)の指導を受け、孫正義オーナー(64)が観戦した“御前試合”で持ち前のパワーを見せつけた。2連勝で3位楽天とは1・5ゲーム差に接近し、クライマックスシリーズ(CS)圏内に前進した。

 リチャードが自慢のパワーで均衡を破った。1―1の7回先頭、井口の内角スライダーを強振。ただ、バットの根元だった。それでも詰まりつつ、すくい上げた打球は左翼テラス席に吸い込まれた。ほぼ手首のリストだけで運んだ勝ち越しの5号決勝ソロ。一塁を通過後には、右腕を高々と突き上げて喜んだ。

 「松本さんから“リッチー頼んだ!”と言われて気合入れて行きました。もう少し飛んだと思ったが、松本さんには“ギリギリやないか”と。でも、入って良かったです」

 巨漢のヒーローは、お立ち台でも打席でも、ここぞですべらない。前回22日の4号ソロと同じ7回に援護し投手陣を勢い付けた。工藤監督は「いいところで打ちました。伸び伸びとブンブン振って長打、本塁打の魅力をああいうところで出してくれたら」と喜んだ。

 前日25日は1軍昇格後初のベンチ外を経験。ウエートをしながら試合中継にかじり付いて相手の配球を見直した。この日の試合前には視察した王球団会長に付きっきりで「バットでボールを切るイメージで」と打撃指導を受けた。

 「企業秘密ですが…(現役時代の会長は)刀で紙を切っていたじゃないですか、真剣で球の中を(斬る)…。これは企業秘密だ」。秘密をあっさり公開する豪快さも魅力。脱力し球の芯を斬るように打つよう習った。そして3打席目、バットは内からスッと出ていた。

 チームは2連勝とし2カード連続の勝ち越しに成功。11試合ぶりに勝率を5割に戻した。オリックスと引き分けた3位楽天とは1・5ゲーム差に接近。クライマックスシリーズ圏内は手に届くところにある。

 試合後、ナインは観戦に訪れた孫正義オーナーと熱くグータッチし喜んだ。リチャードは初対面のオーナーから「ナイスホームラン」と声をかけられ、興奮気味。「めっちゃ優しそうな方でした。名前を覚えてもらっていたら、うれしいっす」。フレッシュで純粋無垢(むく)な男が明らかに起爆剤となっている。(井上 満夫)

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