大阪桐蔭にまたも有望株 1年生左腕・前田が公式戦初完投 西谷監督「ピッチングのできる子」

[ 2021年9月27日 05:30 ]

秋季高校野球大阪大会 5回戦   大阪桐蔭8-1大商大堺 ( 2021年9月26日    シティ信金スタ )

<大阪桐蔭・大商大堺>公式戦初完投の阪桐蔭・前田悠伍
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 大阪桐蔭が大商大堺に快勝し、準々決勝に進んだ。背番号14の1年生左腕、前田悠伍が4安打1失点で公式戦初完投。序盤2回で3安打を浴び苦しい立ち上がりも、3回以降はわずか1安打に抑えて危なげなく最後まで投げきった。

 「終盤にかけてギアを上げて、自分の投球ができた。序盤も悪いなりに修正して投げられました」

 自信のあるチェンジアップとスライダーを決め球に6奪三振。4四球に課題を残したが、要所で制球ミスが少なかった。ベンチ入りの1年生は前田を含め2人。層の厚い大阪桐蔭にあって、実力を評価されている証拠だ。西谷浩一監督も「気持ちも強いですし、ただ投げるだけではなくピッチングのできる子」と素質を買っている。

 中学時代は滋賀・湖北ボーイズに所属。18年の春夏連覇メンバー・横川凱(現巨人)の直系の後輩にあたる。「横川さんの背中を追って入りました。憧れです」。先輩以来となる全国制覇を目指し、まずはチーム内で頼られる投手になる。(北野 将市)

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県長浜市出身の16歳。古保利小2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にオリックスJr.選出。高月中では湖北ボーイズに所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表として世界一を経験。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。直球は最速143キロでカーブ、チェンジアップ、スライダー、ツーシームを操る。1メートル79、76キロ。左投げ左打ち。

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2021年9月27日のニュース