広島 二転三転…4点大逆転!菊池涼「打つしかない。気持ちで打った」痛恨失策からの汚名返上V撃

[ 2021年9月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島10-8DeNA ( 2021年9月26日    横浜 )

<D・広>9回、2点適時打を放つ菊池涼(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 広島は26日のDeNA戦を10―8の逆転で制し、3連勝で11日以来の5位に浮上した。2点を追う9回に鈴木誠也外野手(27)の中前適時打で追いつき、菊池涼介内野手(31)が7回の失策を取り返す決勝打を左前へ運んだ。8回途中に救援した菊池保則投手(32)が1球勝利で2勝目。栗林良吏投手(25)は15年山崎(DeNA)に並ぶ新人記録の9試合連続セーブで球団新人最多を更新する26セーブ目を挙げた。

 予測不能のシーソーゲームだった。3点優勢の7回に2番手・塹江がオースティンに痛恨の逆転満弾を許し、8回にも痛い1点を奪われ迎えた2点劣勢の最終9回。敗戦ムードを打ち破る大逆転劇が待っていた。殊勲の菊池涼は感情の高ぶりを隠し切れなかった。

 「つながりがなければ回ってこない場面。誠也も打ってくれて。挽回するチャンスをみんなが与えてくれたので打つしかない…と」

 1死後、代打・松山が右前打を放ち、敵の守護神・山崎攻略への口火を切った。小園の投ゴロが敵失を誘うと、西川はこの日4本目の安打を中前へ運んで1死満塁。この好機に主砲・鈴木誠は内角低めツーシームを中前へはじき返す。2点同点打。真価だった。

 がぜん盛り上がる三塁ベンチ。坂倉が四球を選び、再び1死満塁で菊池涼。「燃えるものもあったけど、冷静にというところ。気持ちで打った感じ」。1ストライクからの低めツーシームを捉えると、打球は強いゴロで三遊間を抜けた。2点決勝打。執念だった。

 「ゲッツーを取ってあげられたら楽になる場面。僕のせいでピンチが広がり、塹江にプレッシャーをかけて失点させてしまった。打って勝てば少しでも楽になるかな…と」

 伏線は塹江が登板した3点優勢の7回だ。無死一、二塁で、佐野の難しい二ゴロを前進処理。二塁送球はやや乱れたものの塁審はアウトをコールし、DeNAのリクエストで判定が覆った直後に、逆転満弾が飛び出した。

 「確実に一つ(アウトを)というところだろうけど、キクには何度も助けられているからね」と佐々岡監督。「みんな最後まであきらめない姿勢を見せてくれた。松山から打線がつながり、誠也が同点打、キクもよく打ってくれた」とナインの奮闘をたたえた。

 大逆転で今季3度目の同一カード3連勝。11日以来の5位浮上にも成功した。菊池涼は5回にも左翼ポール際へ自己最多の15号ソロ。「それはそれでうれしいけど、何とかチームの力になれればね」。31歳は最後の最後まで全力を尽くす。(江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「新庄剛志」特集記事

2021年9月27日のニュース