阪神・大山「完璧でした」強烈すぎる143メートル決勝弾 看板直撃に虎ファンも酔った!?

[ 2021年9月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-3巨人 ( 2021年9月26日    東京D )

<巨・神>3回2死、大山は左越えに先制をソロを放つ(撮影・大森 寛明)
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 優勝するためには、この男のバットは不可欠――。改めてそう思わせる強烈な一発が、阪神・大山のバットから放たれた。3回2死、均衡を破る17号ソロは、左翼席上部の「キリン一番搾り」の看板に直撃。東京ドームが飛距離143メートルと測定した特大弾で勝利打点とともに、賞金100万円までゲットした。

 「当たり的には本当に完璧でした。ガンケルもそうですけど、チームにとっても先制点が欲しかったので、そこの点数が取れたのは良かったです」

 この3連戦初戦から8月27日以来、21試合ぶりに4番復帰。「4番弾」は同24日DeNA戦での14号以来だ。得点圏打率・193の低さでも、勝利打点14は巨人4番・岡本和の15に次ぐリーグ2位。単純な“勝負強さ”という言葉では計れない魅力がある。「どの打順でも大山のところにチャンスが回ってくる」と評されることもあり、そういう星の下に生まれてきたかのようだ。

 この打席では今季初対戦の山口の初球真っすぐを思い切り振り抜いた。「甘く来たボールを一発で仕留めることができました」。積極性も持ち味で、ひと振りで球場の空気を変えられる、猛虎でも数少ない打者だ。

 東京ドームでは看板直撃弾に賞金と副賞が用意され、「キリンビール ビッグボード賞」としてキリンビール株式会社から100万円と「キリン一番搾り」1年分が贈呈される。使い道については「まだ決めていないですけど、プラスに使えれば。なかなかもらえるものではないと思うので、いいことに使いたいなと思います」とクールに話した。

 矢野監督は「悠輔自身、何かきっかけが欲しい中での素晴らしいホームラン。残りの試合でも悠輔の打点、ホームランというのは必要なんで」と目尻を下げた。主将の音頭でビールで乾杯する日まで、チーム一丸で戦い抜く。(山添 晴治)

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