エンゼルス・大谷 46号ならずも適時三塁打2本でメイズ以来の記録達成

[ 2021年9月27日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス14―1マリナーズ ( 2021年9月25日    アナハイム )

<エンゼルス・マリナーズ>3回、大谷は右適時三塁打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は25日(日本時間26日)、マリナーズ戦で2本の適時三塁打を放った。今季の三塁打を7本とし、1955年のウィリー・メイズ以来66年ぶり2人目の「45本塁打、20盗塁、6三塁打以上」を達成。26日(同27日午前5時7分開始)の同戦では10勝目を懸けて先発する。3度目の挑戦。勝てば1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」を達成する。

 まるでリプレー映像を見ているかのようだ。初回無死一塁。大谷は左腕アンダーソンの内角球を捉え、4試合ぶりの安打となる右翼線三塁打。3回無死一塁の2打席目も内角球を右翼線に運び、再び三塁を陥れた。リーグトップに並ぶ46号は出なかったが、エンゼルスでは10年ぶりの2打席連続三塁打を記録する快足を披露した。

 「彼の打席内容は素晴らしかった。打って、走る姿を見せることができた」とジョー・マドン監督。7本の三塁打はリーグトップに並び、「45本塁打&20盗塁&6三塁打以上」は55年のウィリー・メイズ(当時ジャイアンツ)以来66年ぶりだ。通算660本塁打&338盗塁を誇る大リーグ史上最高の「コンプリート・プレーヤー(完璧な選手)」と称されるレジェンドの名前を現代によみがえらせた。

 プレーオフを争うチームとの対戦が続き、勝負を避けられる場面が急増しているが、右ふくらはぎ痛で今季中の復帰を断念したトラウトからは「我慢しろ、頭に来てはダメだ。アプローチを変えるな」と言われた。MVP3度を誇る主砲の助言を守るように押し出しを含む2つの四球を選び、「4試合13四球」はメジャータイ記録となった。トラウトは3冠王を狙うゲレロ(ブルージェイズ)とのMVP争いにも言及し「翔平がMVP。(打者での)数字はゲレロの方がいいかもしれないが、ゲレロが投げているのを見たことがない」と二刀流での活躍に太鼓判を押した。

 同僚だけではない。前日に大谷を申告敬遠したマリナーズの救援右腕セワルドは「対戦したかったけど、仕方ない」と言った後「僕がMVPの投票権を持っていたら投票する」と話した。前日には大谷に話し掛けにいき、サインボールなどをもらう約束をし「かなり興奮している」と満面の笑みを浮かべた。

 3打点3得点。あと2打点と1得点でともに自身初の大台に到達する。残り7試合。26日(日本時間27日)のマリナーズ戦は投打同時で出場予定だ。「2桁勝利、2桁本塁打」を達成し、本塁打王に近づけるアーチも描けるか。「スーパー・コンプリート・プレーヤー」への夢は膨らむ。(柳原 直之)

 ≪2四球でメジャー最多タイ「4戦13」≫この日の2四球を加え、大谷はここ4試合で13四球。1930年のルース(ヤンキース)、16年のハーパー(ナショナルズ)、今年5月のグランダル(ホワイトソックス)のメジャー最多に並んだ。今季90四球で、09年福留孝介(カブス)の日本選手のシーズン最多93四球まであと3つ。打点と得点は98と99でともに大台目前。日本選手の100打点は松井秀喜以来2人目。100得点は松井とイチローに続き3人目。7三塁打は今季リーグトップタイ。日本選手の年間最多三塁打はイチローが05年に放った12本。

 ▽ウィリー・メイズとは 現役の大半をジャイアンツで過ごしたメイズは、5月に24歳を迎えたメジャー4年目の1955年に「45本塁打、20盗塁、6三塁打以上」をマークした。51本塁打で初の本塁打王を獲得し、13三塁打もリーグトップで、24盗塁。185安打し、打率も・319。前年に初タイトルの首位打者とMVPに輝いており、大ブレークを果たした瞬間であった。

 巧打、長打、俊足、強肩、好守を兼ね備え、ゴールドグラブ賞を外野手では最多の12度受賞。中でも語り草なのが54年、インディアンスとのワールドシリーズ第1戦でみせた「ザ・キャッチ」だ。同点の8回無死一、二塁で中堅後方への大飛球を、懸命な背走から好捕。シリーズの流れを決めたプレーとされ、4連勝で世界一になった。ボビー・ボンズと同僚だった縁から、息子でメジャー最多の762本塁打を誇るバリー・ボンズの名付け親としても知られる。

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