侍J金メダルまでの足跡 22歳・由伸好投でスタート、最後は21歳・村上決勝弾締め 栗林2勝3セーブ

[ 2021年8月7日 22:02 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜スタジアム )

<東京五輪・野球 日本・米国>8回1死二塁、吉田の中前打と悪送球の間に生還した二塁走者・山田(左)はチームメートに出迎えられる(撮影・北條 貴史)
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 野球日本代表「侍ジャパン」が決勝で宿敵・米国を下して悲願の金メダルを獲得した。1次リーグから無傷の5連勝で、五輪での金メダルは公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり2度目。正式競技、プロ選手参加となってからは初の快挙となった。

 侍ジャパンの東京五輪における戦いの足跡は以下の通り。

<1次リーグA組>
 7月28日 ○4―3ドミニカ共和国
 ☆先発右腕・山本が6回2安打無失点と好投。打線はメルセデスに6回まで1安打無得点と苦しむ。7回には青柳が2点先制許すも1―3で迎えた9回に柳田、近藤の連打で築いた1死一、二塁から3連打目となる村上の適時打で1点差。甲斐のスクイズで追いつき、山田が安打でつないだ2死満塁から坂本の中越え適時打でサヨナラ勝ち。

 7月31日 ○7―4メキシコ
 ☆先発右腕・森下が5回5安打2失点と好投。0―1で迎えた2回に甲斐の適時打で追いつき、4回には山田が1号3ラン。7回には坂本の1号ソロで追加点を奪って押し切った。

<準々決勝>
 8月 2日 ○7―6米国
 ☆先発右腕・田中が4回途中3失点で降板し、中盤まで激しい点の取り合い。5―6で迎えた9回に鈴木誠の四球と浅村の安打で1死一、三塁として柳田の二ゴロで追いつき、延長戦に突入。0死一、二塁から始まる延長10回のタイブレークを栗林が3者凡退に仕留めて無失点。その裏、先頭の代打・栗原が五輪初打席の初球で犠打を決め、甲斐が初球を右越えサヨナラ打と2球で決着をつけた。

<準決勝>
8月 4日 ○5―2韓国
 ☆先発の山本が五輪12イニング目で初失点も6回途中2失点と好投。2―2で迎えた8回、1死から柳田の安打をきっかけに2死満塁とし、山田が走者一掃の3点適時二塁打。伊藤の2回無失点好投を受けた守護神・栗林が9回を無失点に抑え、銀メダル以上が確定。

<決勝>
8月 7日 ○2―0米国
 ☆先発の森下が5回3安打無失点と好投。打線は3回に村上の1号ソロで先制し、1―0のまま迎えた8回に先頭・山田がマクガフとのヤクルト対決で右前打を放ち、坂本の犠打で二進。吉田正の中前打が悪送球となる間に山田が待望の追加点となる本塁生還を果たした。森下の後は千賀、伊藤、岩崎、栗林が完封リレーでつないだ。栗林は全5試合に登板し、2勝3セーブ。

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2021年8月7日のニュース