中畑清氏 1点もぎ取る野球貫いて!投手陣「私だったら千賀に託したい」

[ 2021年8月7日 05:30 ]

中畑清氏
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 攻撃に関してはここまで見事なスモールベースボールが徹底できている。相手のミスに乗じたり、四球を選んで出塁。状況によっては山田、坂本でも送りバントで走者を進める。走者が三塁まで進んだら、セーフティースクイズやボテボテのゴロで1点。相手が嫌がる形で得点して流れをつかみ、勝ち上がってきた。米国の投手陣は先発のマルティネスをはじめ強力。一挙に大量点は難しい。チャンスを確実にものにして1点ずつ重ねていってほしい。

 投手陣は一発狙いの米国打線をどう封じるか。先発は森下だけど、私だったら千賀に託したいな。左足首じん帯損傷による調整遅れが心配される中、準決勝の米国戦で1点ビハインドの6回に登板し、2イニングを無失点。5三振を奪った。球威が戻り、お化けフォークも健在。きっちり仕上げてきた。米国打線には縦の変化が有効で、各打者も千賀を嫌がっているはずだ。経験を考えても、帰ってきた「侍ジャパンのエース」の力を信じるべきだと思う。

 千賀から左の大野雄を挟んで今大会のキーマン、伊藤につなぎ、最後は平良、栗林…。ああ、想像しただけでしびれるよ。スモール野球をやり抜けば、きっとでっかい喜びが待っている。(スポニチ本紙評論家)

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2021年8月7日のニュース