侍J、悲願の金メダル!稲葉監督男泣き、米国に13年前の借り返す 84年ロス五輪以来、正式競技では初

[ 2021年8月7日 21:59 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜スタジアム )

<東京五輪・野球 日本・米国>金メダルを獲得し、マウンドで喜び合う日本チーム(撮影・北條 貴史)
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 野球日本代表「侍ジャパン」が決勝で宿敵・米国を下し、悲願の金メダルを獲得した。1次リーグから無傷の5連勝で、五輪での金メダルは公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり2度目。正式競技、プロ選手参加となってからは初の快挙となった。

 日本は3回、ヤクルト主砲で代表では8番に座る21歳の村上が相手先発右腕・マルティネス(ソフトバンク)の外寄りチェンジアップを左中間スタンドに1号ソロとして先制。4回には1死から吉田正(オリックス)、鈴木誠(広島)の連打と浅村(楽天)の四球で満塁としながら無得点に終わり、1―0のまま膠(こう)着状態となったが、7月31日の1次リーグ・メキシコ戦で5回2失点と好投して勝利投手になった先発右腕・森下(広島)がこの日も3安打5奪三振の5回無失点投球でチームをけん引した。

 森下の後は千賀(ソフトバンク)、伊藤(日本ハム)がともに得点圏まで進塁を許しながらも要所を抑えて6回、7回を無失点。7回の攻撃では2番手右腕・ライアンの代わりバナを先頭・浅村が叩いて右中間二塁打としたが、2死二、三塁で甲斐(ソフトバンク)が空振り三振に倒れて追加点ならず。伊藤はイニングまたぎとなった8回、先頭のオースティン(DeNA)に安打されて降板したが、岩崎(阪神)が後続をピシャリと抑える好リリーフを見せた。

 するとその裏、3番手右腕・マクガフ(ヤクルト)との同僚対決となった先頭・山田が右前打で出塁し、坂本(巨人)がバントで送って1死二塁。ここで打席に入った吉田正の中前打が本塁悪送球を誘い、山田が待望の追加点となる本塁生還を果たした。9回はバトンを受けた守護神・栗林(広島)がピシャリ。米国相手に完封リレーを完成させて逃げ切った。

 侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督(49)は自身が選手として参加した2008年北京五輪で期待された金メダル獲得ならず。3位決定戦でも米国に敗れて4位だったが、指揮官としてリベンジを果たした。稲葉監督は勝利の瞬間、男泣き。その後、マウンド付近で選手たちの手によって勝利と同じ数の5度宙に舞うと、感極まった様子だった。

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