1日限定昇格の阪神・井上が成長見せつける殊勲打 矢野監督「評価する」さらなる奮起求める

[ 2021年8月7日 05:30 ]

エキシビションマッチ   阪神1ー0オリックス ( 2021年8月6日    京セラD )

<オ・神>2回2死三塁、井上は左前に先制適時打を放つ(投手・宮城)(撮影・大森 寛明)
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 阪神・井上広大外野手(19)が6日、エキシビションマッチのオリックス戦に「7番・右翼」で出場し、同期で前半戦9勝の宮城から先制&決勝の左前打を放った。昇格は1日限定でも、存在感を発揮。16年ぶりリーグ優勝へ向かう後半戦の戦力になれるか。矢野監督はさらなる奮起を求めた。

 井上は殊勲打で踏みしめた一塁ベース上で白い歯を見せた。2回2死三塁で迎えた最初の打席。2ストライクから4球目に来たカーブを左前へ打ち返し、両軍通じて唯一の得点をたたき出した。

 「ずっと言われている“事起こし”を一番意識し、(ボール)一つ(分)ストライクゾーンを広めに目付けして、しっかりと甘い変化球を当てたことがヒットにつながった」

 同じ高卒2年目の宮城との対決。「あれだけ活躍しているので、負けたくないという気持ちで打席に入った中で打てた。今日は良かった」。初球から空振り、空振り、ファウル。今春キャンプ以来の1軍合流で果敢な姿勢も光った。

 8本塁打、40打点はいずれもウエスタン・リーグ2位。エキシビションマッチ参戦は1日だけでも足跡を残した。矢野監督は「1打席目に打てたことは評価する」とした上で「今すぐ1軍で…というふうには考えていない。あいつ自身がチャンスをつかまないと」と続けた。

 侍ジャパンでは履正社の先輩、ヤクルト・山田が活躍。「ここぞというところで打っている。一つ一つレベルアップして、近づいていければ…」。憧れる山田のプロ1号は2年目の8月だった。背中を追い、さらなる成長を期した。(須田 麻祐子)

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2021年8月7日のニュース