右侍奮起せよ!1位通過へ31日、メキシコ戦 稲葉監督、メジャー経験持つ左腕を警戒

[ 2021年7月30日 05:30 ]

侍ジャパンの稲葉監督
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 1位突破の鍵は右侍だ!東京五輪で初戦の白星発進を決めた侍ジャパンは29日、休養日で一部選手が自主練習を行った。31日のメキシコ戦の相手先発はマヌエル・バニュエロス投手(30)が有力。稲葉篤紀監督(48)はドミニカ共和国戦で苦しめられた左腕メルセデスと似たタイプと分析しており、初戦はスロースタートだった6人の右打者たちの奮起が待たれる。

 メキシコ戦は、勝てば2連勝の全勝で1次リーグのグループ1位突破が決まる。稲葉監督は「やはり1位通過でいきたい。2、3位通過だと連戦も考えないといけない」と1次リーグの結果次第で日程が変わる変則トーナメントの仕組みを指摘する。

 大一番の相手の先発について、稲葉監督は左腕バニュエロスと予想。「台湾で投げていた左投手。メルセデスのような感じ。この投手が来るのでは」と警戒を強めている。ヤンキース傘下マイナーで育ち、ブレーブスとホワイトソックスで通算23試合のメジャー経験を持つ。昨季途中から台湾・富邦でプレーし、より五輪に専念できる環境を整えるため今月頭に退団してメキシカン・リーグに移籍。簡単な相手ではない。

 指揮官が同タイプとして挙げたメルセデスは初戦で7回途中まで3安打1失点と苦しめられた。最後は2点ビハインドの9回に逆転サヨナラを決めたが、過去の国際大会でも左投手に苦しむことは多かった。鍵を握るのは6人の右打者だ。初戦のマルチ安打は2安打した吉田正と柳田の左打者2人。チームの9安打中で左打者4人が6安打を放つ一方で、右打者は6人でわずか3安打だった。4番の鈴木誠は4打数無安打。稲葉監督は「守備で貢献したり、誠也は切り替えができている」と目覚めの時を待つ。

 「私自身の反省点は多かった。選手に助けられた初戦だった」と選手への信頼を口にした稲葉監督は、夜は横浜スタジアムで韓国―イスラエル戦を視察した。金色に輝くメダルを手にするため、まずは右侍が全勝突破への道を切り開く。(後藤 茂樹)

 ▽28日の開幕ドミニカ共和国戦 先発・山本が6回2安打無失点で9奪三振も0―0の7回に2番手・青柳が8番・バレリオに2点二塁打を浴びて先制を許すなど主導権を握ることができずに、1―3で9回の最後の攻撃へ。村上の適時打と甲斐のスクイズで同点とすると、なお1死満塁から坂本が中越え安打を放ち、鮮やかに逆転サヨナラ勝利を決めた。

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