高川学園5年ぶり夏切符 昨年中止で出場できなかった先輩の思い背負い、目指すは甲子園初勝利

[ 2021年7月30日 05:30 ]

全国高校野球選手権山口大会決勝   高川学園8ー1宇部鴻城 ( 2021年7月29日    山口マツダ西京きずなスタジアム )

<宇部鴻城・高川学園>優勝を決め喜ぶ高川学園ナイン(撮影・中村 達也)
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 5年ぶり2度目の優勝を決めた高川学園ナインはマウンド付近でNo・1ポーズをつくり喜びを爆発させた。立役者は2安打3打点の4番・立石正広(3年)。初回に先制の中前打を放つと、2点リードの5回には内角の直球を強振し左越え2ラン。高校通算10本目、公式戦での初アーチに「めちゃくちゃうれしかったです」と白い歯がこぼれた。

 どうしても打ちたかった。立石は本塁打を打った直後のベンチで先発の河野颯(はやて、3年)と抱擁を交わした。高川学園中時代から一緒に汗を流してきた仲。中学最後の大会では好投した河野を援護できず、全国大会に出場できなかった。立石は「颯を援護できて勝てたのは良かったです」とほっとした表情を浮かべた。

 昨秋の県大会では3回戦敗退。昨冬は素振り、フリー打撃、ティー打撃など課題の打撃を中心に鍛え、1日1500~2000スイングした。松本祐一郎監督は「バットを振るクセをつけさせたかった」と振り返り、立石は「やってきたという自信になった」と話した。この日は先発全員の13安打。今大会は5試合中4試合で2桁安打した。指揮官は「ここまで打てるとは正直思ってなかった」と目を細めた。

 前日には卒業生たちから「頑張れ!」などLINEで激励のメッセージが届いた。昨夏は独自大会で優勝したが、甲子園大会は中止された。「“その分まで自分たちはやらないといけない”とみんなで話していた。喜んでくれると思う」と立石。目標は春夏通じての甲子園初勝利だ。先輩たちの思いも背負って戦う。(杉浦 友樹)

《ノーシード快進撃も2大会連続出場逃す》2大会連続の夏の甲子園出場はならなかった。山口宇部鴻城打線は4安打に抑えられ、3回に5番・脇優太(3年)の中犠飛で挙げた1点のみに終わった。投手陣は登板した3投手全員が失点。尾崎公彦監督は「なかなかリズムに乗れなかった」と唇をかんだ。今大会はノーシードだったが、2回戦で優勝候補の下関国際を撃破。指揮官は「選手はよくここまでやった」と健闘したナインを称えた。

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